明治安田生命J3リーグは13日、14日に第10節の10試合が行われる。
奈良vsFC大阪は、ともに今季よりJ3に参入したチームの対戦となる。奈良は前節宮崎を下し、4連勝。8戦負けなしで堂々と首位に立っている。4試合連続完封勝利と堅い守りに加え、攻撃陣も好調を維持する。今節もアグレッシブな姿勢を保ち、主導権を握る戦いを見せるだろう。対するFC大阪は前節松本に敗れ、2連敗。得点力に課題を抱えるなか、エースの島田 拓海の決定力に期待がかかる。昨季のJFLでの対戦では奈良が1勝1分と上回ったが、舞台をJ3に代えた今回はいかなる決着を見るか。
2位の愛媛は今治との同県対決に挑む。前節は沼津を下し、8試合負けなしとした。今季初ゴールを決めた茂木 駿佑に今節も期待がかかる。一方の今治は八戸に1-0で競り勝った。こちらは状態を上げてきた中川 風希に注目が集まる。両者は5月7日に天皇杯予選を兼ねた愛媛県サッカー選手権の決勝で対戦したばかり。その試合では今治が1-0で勝利し代表権を勝ち取っている。愛媛がリベンジを果たすのか、それとも再び今治が勝利するのか。白熱の一戦となることは間違いないだろう。
長野vs松本も注目のダービーマッチとなる。長野は前節、岩手を4-1で撃破した。2ゴールを決め勝利の立役者となった進 昂平が今節も重要な役割を担うだろう。松本はFC大阪を下し、連敗を2で食い止めている。課題の守備が無失点に抑えたのは好材料で、好調を維持する菊井 悠介の存在も心強い。昨季の両者の対戦には2試合ともに1万人以上の観衆が詰めかけている。3位と5位の上位対決となる今回も大きな盛り上がりを見せるはずだ。
4位の富山はホームに福島を迎える。前節は相模原と引き分け、連勝はならなかった。ここ3試合で4得点と絶好調の高橋 駿太に今節もかかる期待は大きい。福島は讃岐と引き分け、4戦負けなしとした。もっともうち3つが引き分けと勝ち切れない試合も目立つ。守備の安定感は備わるだけに、いかに得点を奪えるか。今季まだゴールのない長野 星輝の爆発が待たれる。
鹿児島はホームで琉球と対戦。前節は北九州を下し、2連勝と調子を上げてきた。ここ4試合で3得点と好調の端戸 仁が今節も輝きを放てるか。対する琉球は鳥取に敗れ、2連敗となった。2試合で5失点の守備組織を上手く立て直したいところだ。
八戸はホームに岩手を迎える。前節は今治に敗れ、開幕戦以来の黒星となった。今季二度目の無得点に終わっただけに、攻撃陣が意地を見せたいところだろう。岩手は長野に敗れ、3連敗となった。4失点を喫した守備の修正もさることながら、3試合でわずか1得点の攻撃面のテコ入れを図りたい。
鳥取はホームで沼津と対戦。前節は琉球を下し、7試合ぶりの白星を掴んでいる。2ゴールで勝利の立役者となった牛之濱 拓に注目が集まる。対する沼津は愛媛に敗れ、3連勝はならなかった。終了間際の失点で敗れただけに、試合の終わらせ方がテーマとなりそうだ。
讃岐はホームに岐阜を迎える。前節は福島と引き分け、4試合勝利から遠ざかる。4戦連続無得点と元気のない攻撃陣の奮起が求められるだろう。岐阜はYS横浜に敗れ、4連敗と苦しんでいる。失点が目立つ前半の戦い方がポイントになりそうだ。
YS横浜はホームで相模原と対戦。前節は岐阜を下し、2連勝とした。2試合連続で2ゴールと勢いに乗る福田 翔生のパフォーマンスに注目だ。相模原は前節富山と引き分け、7試合勝利がない。課題の得点力不足をいかに解消していくのか。戸田 和幸監督の手腕がカギを握る。
北九州は前節鹿児島に敗れ、最下位に転落した。失点が目立ち、7試合勝利がない状況からいかに脱していくのか。田坂 和昭監督の修正力に期待がかかる。対戦相手の宮崎は前節、奈良に敗れ連勝はならず。こちらも失点が増えているのが気がかりな点。上手く立て直し、好転のきっかけを見出したい。
■各試合の見どころをチェック
YS横浜vs相模原
奈良vsFC大阪
長野vs松本
鳥取vs沼津
八戸vs岩手
今治vs愛媛
鹿児島vs琉球
富山vs福島
讃岐vs岐阜
北九州vs宮崎