J1、J2から遅れること2週間、2023年の明治安田生命J3リーグが4日に開幕する。
今季のJ3は、いわきと藤枝がJ2に昇格した一方、J2から琉球と岩手の2チームが降格。またJFLから奈良とFC大阪が参入したことで、昨季から2チーム増の20チームによって争われる。
1年でのJ2復帰を狙う琉球はホームで八戸と対戦。倉貫 一毅新監督の下で攻撃的な戦いを目指す。新加入の金崎 夢生がチームに勢いをもたらせるか。対する八戸には経験豊富は石﨑 信弘監督が就任。ハードワークをベースとした戦いでひと桁順位を狙う。
同じくJ2復帰へと挑む岩手はアウェイで愛媛と対戦。松原 良香新監督が就任し、主導権を握るサッカーの実現を目指す。田代 真一ら多くの新戦力が加わった最終ラインの出来がカギを握りそうだ。愛媛は石丸 清隆監督が留任し、継続路線で挑む。曽根田 穣、平岡 康裕ら実力者が加わり、戦力は昨季以上だろう。
J3初参戦となる奈良はホームで松本と対戦。昨季のJFLを制した攻撃スタイルは、J3の舞台でも通用するか。松本は霜田 正浩新監督を迎え入れた。ボールを支配するサッカーを目指すなか、渡邉 千真、滝 裕太ら新加入組にかかる期待は大きい。
FC大阪は鹿児島の本拠地に乗り込む。昨季は八戸を指揮した志垣 良監督を招聘し、参入1年目での躍進を目指す。攻守にアグレッシブなサッカーで旋風を巻き起こせるか。鹿児島は6年ぶりに復帰した藤本 憲明が攻撃の軸を担うだろう。在籍2シーズンで39得点を奪った決定力でチームに勢いをもたらしたい。
戸田 和幸監督が就任した相模原はホームで鳥取と対戦。大きく戦力が入れ替わり、チームは完全に生まれ変わっている。昨季は18位と最下位に終わったが、理論派監督の下で復活なるか。対する鳥取は金 鍾成体制を継続。エースの石川 大地が熊本に移籍したなか富樫 佑太ら新戦力の躍動は不可欠なものとなるはずだ。
YS横浜はホームで富山と対戦。2年目を迎える星川 敬監督の下、昨季終盤で結果を出したスタイルのさらなる成熟を目指す。富山も昨季途中から指揮を執る小田切 道治監督が続投となり、継続路線で挑む。坪川 潤之ら新戦力が上積みをもたらせるか。
宮崎はホームに長野を迎える。昨季までG大阪を率いた松田 浩監督が就任し、バランスの取れたチームへと生まれ変わるだろう。山崎 亮平、石津 大介ら経験豊富な新戦力にも期待がかかる。長野は8位に終わった昨季からの巻き返しを狙う。愛媛から加わった近藤 貴司がキープレーヤーとなりそうだ。
今治はホームで福島と対戦。昨季は5位と好成績を挙げたが、髙木 理己新監督の下でさらなる高みを目指す。ドゥドゥ、セランテスの新外国籍選手が躍進のカギを握りそうだ。福島は服部 年宏体制を継続。古林 将太と宮崎 智彦の新加入コンビがチームに安定感をもたらしそうだ。
讃岐vs沼津は新監督対決となる。讃岐は米山 篤志監督が就任。多くの新戦力も加わり、大幅な方向転換を図る。組織的な守備をベースとした戦いで、17位に終わった昨季からの逆襲を狙う。一方の沼津には中山 雅史監督が就任した。監督初経験となる新指揮官の手腕に大きな注目が集まる。
北九州vs岐阜も新監督対決だ。北九州は田坂 和昭監督を招聘。福島や栃木で指揮を執った経験豊富な指揮官の下、パスサッカーに加え、ハードワークを求めるハイブリッドなチームを目指す。岐阜は日本代表のコーチを務めていた上野 優作監督が就任。豊富な戦力をいかにまとめ上げるのか。その手腕が昇格へのカギを握るだろう。
■各試合の見どころをチェック
相模原vs鳥取
鹿児島vsFC大阪
琉球vs八戸
YS横浜vs富山
奈良vs松本
今治vs福島
宮崎vs長野
讃岐vs沼津
北九州vs岐阜
愛媛vs岩手