この試合を語るには、47分の武藤 雄樹(浦和)のゴールから始めるのがいいだろう。それまでの46分間は鳥栖の時間帯であり、浦和は「サッカーではなくバレーボールみたい」(ペドロヴィッチ監督)な試合だった。それが、武藤のシュートですべての流れが浦和に傾むき、終わってみれば後半だけで6得点をあげる試合となった。
1点を追うなかで始まった後半だった。後半開始2分、阿部勇樹が放ったシュートを鳥栖DFがクリアした。このこぼれ球を武藤が拾って右足で鳥栖ゴールに決めた。このゴールが生まれた要因は、ペドロヴィッチ監督(浦和)のハーフタイムコメントから知ることができる。