JリーグYBCルヴァンカップは4日に準々決勝の第1戦が行われる。
札幌はホームで広島と対戦。グループステージを首位通過したチームは、プレーオフステージで磐田を撃破し、ベスト8に駒を進めてきた。リーグ戦でも好調を維持しており、ホームで先勝を狙う。今大会の得点ランクのトップに立つ鈴木 武蔵が日本代表に招集されたために不在となるなか、他の攻撃陣の奮起が求められるだろう。
対する広島はACL出場チームとして、この準々決勝が今大会の初陣となる。リーグ戦では11戦負けなしと安定した戦いを続けており、今回の対戦でも堅守がベースとなるはず。手堅く守り、少ないチャンスでアウェイゴールをものにする。そんな戦いを理想に描いているはずだ。
G大阪はホームにFC東京を迎える。リーグ戦では勝ち切れない戦いが続いているが、ルヴァンカップでは攻撃的な戦いを展開している。リーグ戦で出番の少ない若手がカギを握りそうだ。対するFC東京はリーグ戦で首位と好調を維持する。もっとも永井 謙佑と橋本 拳人が日本代表の活動のために不在となる。攻守のキーマンを欠くなか、いかなる戦いを見せるのか。選手の起用法も含め、古巣対戦となる長谷川 健太監督の手腕に注目が集まる。
川崎Fと名古屋の一戦は、攻撃的な戦いが期待できる。ともにリーグ戦では苦戦が続くなか、この大会で結果を出し、良い流れを生み出せるか。今季のリーグ戦の対戦では、名古屋が1勝1分と優位に立っている。直近の対戦では、3-0と快勝を収めた。あれからおよそ1か月後の再戦となるが、川崎Fとすればリベンジを果たしたいところ。名古屋はその試合の再現を狙うだろう。攻撃スタイルを標榜する両者の激突は、激しい点の取り合いになる可能性が高い。
浦和vs鹿島は、ACL出場チーム同士のカードとなる。ともに今大会での初陣となるが、カップ戦での勝ち方を知り尽くすチーム同士の戦いだけに、第1戦は手堅い展開となるかもしれない。浦和は、リーグ戦では結果を出せておらず、状態はいいとは言えない。一方の鹿島は4戦負けなしと好調を維持する。流れは鹿島にあると言えそうだが、ホームの浦和は勝利こそが求められる。アウェイゴールを与えない戦いも重要となるだけに、守りを意識しながらも一瞬の隙を狙うカウンターがカギとなりそうだ。
■各試合の見どころをチェック
札幌vs広島
G大阪vsFC東京
川崎Fvs名古屋
浦和vs鹿島