明治安田生命J3リーグは、今週末に第30節を迎える。シーズンも佳境を迎えたなか、首位を独走する琉球に今節、優勝・昇格が決定する可能性が生まれている。
琉球はホームに3位の群馬を迎える。現在勝点60の琉球に対し、群馬は47。今節、試合のない2位の鹿児島は48で、残り試合数を考えると、琉球はあと1ポイント加えれば、優勝と昇格が決定する状況にある。
前節、長野と引き分け連勝が5でストップした琉球だが、第23節以降は負けなしで、攻守に隙のない戦いを続けている。とりわけリーグ最多得点を誇る攻撃は破壊力抜群。今節も攻撃スタイルを示し、相手を押し込む戦いを演じるはずだ。対する群馬も今節勝てば、2位に浮上する重要な一戦となる。こちらも4戦負けなしと好調を維持。リーグ2位の堅守がストロングポイントとなる。攻撃スタイルの琉球か、堅守の群馬か。対照的な両者の対戦は、激戦必至。前回対戦では琉球が2-0と快勝を収めたが、果たして今回はいかなる決着を見るのか。そして沖縄県に、歓喜の瞬間は訪れるのか。注目の一戦となることは間違いない。
4位の沼津はホームに長野を迎える。ここ4試合は勝ちがなく、勢いは停滞気味。失点が増えているのは気がかりな点で、持ち前の堅守を取り戻したいところだ。対する長野も5試合勝利から見放されている。それでも前節は、首位の琉球と互角の戦いを演じた。粘り強い守備は機能しているだけに、後はいかに得点を奪うか。攻撃陣の奮起が求められるだろう。
5位のG大23はホームで富山と対戦。現在、2連勝中と勢いに乗っており、接戦をモノにする勝負強さも備わってきた。ホームで3連勝を実現し、さらなる浮上を狙う。富山は前節、鹿児島を撃破し、調子を上げている。好調を維持する前嶋 洋太がカギを握る存在となりそうだ。
6位の鳥取はホームに北九州を迎える。2位以内を狙うにはこれ以上の取りこぼしは許されない。前節、ハットトリックを達成したレオナルドが今節も注目選手となる。北九州は前節、盛岡を下し、7試合ぶりの勝利を手にした。現状は最下位に留まるが、この良い流れを保ち、ひとつでも上の順位を目指したい。
秋田はホームでC大23と対戦。現在3連敗中と苦戦を強いられており、昇格争いから脱落。悪い流れを断ち切るためにも、ホームで勝点3の確保なるか。一方のC大23は前節、沼津と引き分け7位に浮上。堅守をベースに安定した戦いを実現する。得点力が高まれば、さらなる浮上も狙えるだろう。
相模原vsYS横浜の神奈川ダービーも注目だ。相模原は2連勝と調子を上げていたものの、前節はG大23に惜敗。隙を見せた守備の修正が求められる。YS横浜は前節、秋田に3-1と快勝。辻 正男、北脇 健慈ら前線が好調を維持しており、今節も攻撃的な戦いを展開するはずだ。
藤枝はホームに福島を迎える。3連勝と好転の兆しを見せていたものの、前節はF東23に惜敗。隙を見せた試合の入り方に修正を施したい。福島は8試合勝利がなく、現在は4連敗中。4試合で10失点の守備をいかに改善できるか。
盛岡はホームでF東23と対戦。2連敗で15位に順位を落としている、守備の安定感は備わりつつあるだけに、攻撃面の向上がテーマとなるだろう。F東23は5試合負けなしと調子を上げている。現在は16位に留まるが、この勢いを保ち、浮上を実現したい。
■各試合の見どころをチェック
盛岡vsF東23
藤枝vs福島
琉球vs群馬
秋田vsC大23
相模原vsYS横浜
沼津vs長野
鳥取vs北九州
G大23vs富山
※鹿児島は試合なし