2018年度 第8回Jリーグ理事会 定時会見録
2018年10月25日(木)
JFAハウス
《決議事項》
1.2019シーズン J3クラブライセンス交付判定の件(現J3クラブ)
2019シーズンのJ3クラブライセンスの申請において、6クラブが交付されました。
《J3クラブライセンス交付》
グルージャ盛岡
福島ユナイテッドFC
Y.S.C.C.横浜
SC相模原
藤枝MYFC
アスルクラロ沼津
関連プレスリリース
https://www.jleague.jp/release/post-56253/
2.スーパーカップ冠スポンサーに富士ゼロックス株式会社が決定
スーパーカップの冠スポンサー契約を、引き続き、富士ゼロックス株式会社と行い、「FUJI XEROX SUPER CUP 2019」の開催が決定いたしました。日時などは調整中となります。
関連プレスリリース
https://www.jleague.jp/release/post-56306/
3.2018シーズン功労選手賞の件
功労選手賞は5名。Jリーグアウォーズで表彰セレモニーを行います。
石原 克哉氏
加地 亮氏
坂田 大輔氏
土屋 征夫氏
羽生 直剛氏
関連プレスリリース
https://www.jleague.jp/release/post-56290/
4.ホームタウン追加の件
SC相模原のホームタウンに綾瀬市、愛川町が追加になりました。
関連プレスリリース
https://www.jleague.jp/release/post-56250/
《その他》
1.2018Jリーグアウォーズ 各賞の発表スケジュールについて
関連プレスリリース
https://www.jleague.jp/release/post-56301/
〔村井チェアマンのコメント〕
こんばんは。10月の理事会が先ほど、終わりました。今朝、水原市から原副理事長と帰ってきました。(ACL準決勝は)激しい戦いでした。先攻されて苦しい中、アウェイゴールを3点あげるという素晴らしい結果になったと思います。決勝は、イランのペルセポリスとの対決となりますが、なんとかタイトルを連続して獲得してほしいと思っています。アウェイ独特の雰囲気で、水原三星も日本でアウェイゴールを2点決めていましたので、立ち上がりから激しく来ていました。勝負強さが信条の鹿島アントラーズにとっても、大変苦しい展開ではありました。リーグ戦も過密日程の中、本当に頑張ってくれましたし、引き続き、頑張ってほしいと思います。
また、明日、JリーグYBCルヴァンカップの前夜祭、明後日はファイナルになります。神奈川ダービーで、大変楽しみです。
一方、横浜F・マリノスもリーグ戦、ルヴァンカップにおいても最多得点をマークしています。大変攻撃的なサッカーが期待されますので、いずれにしても大変楽しみです。
チケットの売上も今のところ順調で、先行販売なども勢いが良かったです。今回は新たな試みとして「カメラ女子シート」という一眼レフを持った女子を最前列に配置する席も大変良い売れ行きでした。また「レフェリーBOX」というレフェリー経験者が、試合を解説しながら一緒に観戦する席も完売しました。いくつか新しい試みも行っていますが、いろいろな形で楽しんでいただけるような形になっていけばと思っています。天候は若干、心配していますが、天候を見るプロの方に聞きますと、「関東の北部はもしかしたら雨があるかもしれないけれど、埼スタは大丈夫」と言ってくれていますので、いろいろな条件が整ったなと思います。26回目のファイナルになりますが、ぜひ、取材のほど、よろしくお願いします。
リーグ戦に関しては、優勝争いが熾烈を極めています。残留争いも、今までにないくらい一番下から中位まで均衡している状況です。J2、J3も熾烈な展開です。早ければJ3において、FC琉球が数字上は今週末(昇格圏内確定の可能性)があります。ここから私も、毎週末スタンバイの状況が続きますので、ACLに行けるか行けないかなど、カレンダーを見ながら日程調整が大変な状況になりつつあります。
理事会は引き続き、いろいろな議論をしておりました。外国籍選手枠に関する話、ホームグロウン制度は何度か議論している内容ですが、例えば、ホームグロウン制度は実行委員会、理事会で検討を進めながら、クラブの選手契約担当者、現場担当者にフィードバックをしていました。その中で、クラブからは「育成に舵を切るならば、もっとこんなことをやったらどうか」という声が、現場から新たに出始めています。今まで、育成型期限付き移籍ルールを導入したり、U-23チームがJ3に参戦したり、若手の出場機会を確保するために様々な手を打ってきたわけですが、その延長線上で、自分の下部組織(育成組織)で育てるホームグロウン制度を導入したり、外国籍選手枠も含めて熾烈な競争をもう一段、J1においては上げてみたらどうか、こういう議論をしてクラブにフィードバックしたところ、クラブからは「もう一段上のレベルでやったらどうか」ということが先月の終わりくらいに出てきました。J1においては昨年からU-21選手をルヴァンカップに最低1名を先発出場させることを、義務付けました。それと同じようなルールをJ2、J3においても導入したらどうかというアイデアです。クラブで育てた選手だけではなく、広く若手の出場機会をJ2、J3に義務付けたらどうかという新たな議論も出てきています。そういう意味では、本日の理事会で新たな案をお伝えしています。その案も含めて、「決議は来月にしましょう」と話しました。いくつかの新たな案もJFAと協議していき、来月の決議とさせていただくことにしました。ホームグロウン制度と外国籍選手枠に関しては、過去の議論と大きく方向性を変えたわけではなく、逆に、本気度の高い議論が実行委員会でも選手契約担当者の皆様からも声が出ていますということをお伝えいたします。
そして先日、メキシコ五輪銅メダルから50周年のイベントがありました。メキシコから25年でJリーグが生まれ、Jリーグが25年経ち、この50年間の足跡を改めて、お元気でいらっしゃる皆さまと振り返りました。Jリーグ百年構想からすると、その半分の足跡を改めて見た思いがします。当時、世界を初めて見て、そこで決意したことが現実にも脈々と流れていますので、こうした育成の考え方が新たな一歩を踏み出しますが、短期的にではなく、長期的に日本のレベルを上げていくために、協議できればなと思いながらメキシコ五輪銅メダルから50周年のイベントに参加させていただきました。
〔質疑応答〕
Q:外国籍選手枠の件について教えて下さい。当初、来シーズンからのスタートの場合、10月での決定が目処だというお話をされていましたが、11月に決定がずれても、来シーズンからのスタートに支障はないのでしょうか。見通しをお願いします。また、J2、J3において若手選手出場の義務付けのお話が出ましたが、ある程度実施する方向性で、お話をしているようなイメージでしょうか、またはアイデアベースなのか。どのような位置付けで議論されたのでしょうか?
A:村井チェアマン
決定は、最終的には理事会の決議事項になります。本日は決議ではなく検討事項の位置付けにしましたので、予断を持って、理事会のお話はできませんが、導入については2019年を視野に入れて考えております。11月の実行委員会で確定したことを持って「できない」ということはありませんし、2019年度からの導入を視野に入れながら、議論していくのは変わりません。
そして、J2、J3でのU-21選手起用ルールの導入については、少し議論が必要だと思っています。レギュレーションで義務付けるのか。例えば「最低1名は出場する」ということを義務付けるのか、または出場時間に応じて若手を起用したところに対しての、ある種のインセンティブを加算するような方式にするのか。思想の問題もあるかと思いますが、それによって、どういう形で着地するかはまだ分からない状況です。ただ、今月のJ2、J3の実行委員会での議論を踏まえれば、Jリーグは今の延長線ではだめで、育成に舵を切る覚悟は揺るぎないものが伝わってきており、その具体策が現場の中から上がってきている案でもありますので、なにがしか導入される可能性は高いと思っています。