前節、再開した明治安田生命J3リーグは今週末に第21節が開催される。首位に立つのは琉球だ。現在11試合負けがなく、2位の鹿児島に勝点4差を付ける。このまま頂点に向かって突っ走るのか。その戦いに注目が集まる。
その琉球は今節、アウェイで藤枝と対戦。前節は盛岡に5ゴールを奪って快勝と、勢いをさらに加速させている。リーグトップの40得点を記録する攻撃力が今節も爆発するか。一方の藤枝は、前節から石﨑 信弘監督が指揮を執るも、秋田に0-4と完敗を喫した。守備に課題を残すなか、琉球の攻撃をいかに封じられるか。守備陣の奮闘が何より求められるだろう。
2位の鹿児島はYS横浜の本拠地に乗り込む。前節はC大23に競り勝ち、6試合ぶりの勝利を挙げた。久しぶりに勝点3を手にしたことで、再び勢いに乗ることができるか。琉球に離されないためにも、連勝を実現したい。YS横浜は6試合勝利がなく、前節もG大23に完敗。3失点を喫した守備もさることながら、6試合でわずか2得点の攻撃面が課題に。支配率で勝る試合は多いだけに、ゴール前での精度向上が求められる。
3位の沼津はホームに北九州を迎える。5試合負けがないものの、勝ち切れない試合も目立つ。前節も鳥取と2-2で引き分けた。もっとも2試合連続複数得点と攻撃面が向上してきただけに、今後に勢いに乗っていく可能性は大きい。対する北九州は5試合負けなしと復調の気配を示す。4試合連続無失点と堅守が際立つだけに、今節も安定した戦いを展開しそうだ。
2連勝で4位に浮上したG大23は、群馬とのアウェイゲームに臨む。實好 礼忠が就任後に2連勝と状態を上げており、しかも2試合で7得点・無失点と圧巻の戦いを演じている。この勢いを保ち、3連勝を実現できるか。対する群馬もここ4試合で3勝1敗と、状態は悪くない。しかし、その1敗は今節対戦するG大23に喫したもの。わずか2週間で訪れたリベンジマッチで、昨季までJ2に属したチームとしての意地を見せたいところだ。
5位の鳥取はホームに相模原を迎える。ここ2試合勝ちがなく、上位争いに踏みとどまるためにも、ここが正念場となる。前節はリードを守り切れずに沼津と引き分けただけに、終盤の戦い方に注意を払いたい。一方の相模原は前節試合がなく、約1か月半ぶりの試合となる。中断前は3試合負けなしと調子を上げていたが、果たしてその良い流れを継続することができるだろうか。
福島はホームにC大23を迎える。前節は富山に敗れ、13試合ぶりの黒星を喫した。持ち前の堅守が崩れただけに、守備組織の再構築が求められるだろう。対するC大23は2連敗で9位に転落。こちらも失点がなかなか減らない状況にあるだけに、このテーマをクリアすることが好転のカギとなりそうだ。
秋田はホームに盛岡を迎える。2連勝と復調の気配を示しており、前節は藤枝に4ゴールを奪っての快勝を収めた。2試合連続ゴール中の前山 恭平が今節もカギを握る存在となりそうだ。盛岡は勝ち負けを繰り返す不安定な戦いが続く。前節は琉球に5失点の完敗。安定した戦いを実現するためにも、守備面の改善が求められるだろう。
富山はホームでF東23と対戦。3戦負けなしと調子を上げており、前節は福島に3-1と快勝。前節2ゴールを奪った柳下 大樹が今節も注目選手となる。F東23は9試合勝ちがなく、現在は4連敗中。失点が減らない状況が続いているだけに、まずは守備の修正を図り、好転のきっかけを見出したい。
■各試合の見どころをチェック
富山vsF東23
秋田vs盛岡
福島vsC大23
沼津vs北九州
鳥取vs相模原
YS横浜vs鹿児島
藤枝vs琉球
群馬vsG大23
※長野は試合なし