約1か月間の中断期間を終え、明治安田生命J3リーグが25、26日に第20節を迎える。第19節を終えて首位に立つのは琉球。今節はホームに盛岡を迎える。
中断前の一戦ではYS横浜に引き分け、連勝が4でストップ。それでもリーグ最多の35得点を記録する攻撃スタイルは迫力十分で、終盤戦の戦いでもリーグを牽引していく存在となるだろう。対する盛岡は12位に沈む。とはいえ6月以降は調子を上げているだけに、首位チーム相手にも引けを取らない戦いを演じるはずだ。
2位の沼津はアウェイで鳥取と対戦。こちらはリーグ最少9失点の堅守が売り。攻撃面に課題を残すも、今後も大崩れすることはなさそうだ。鳥取は中断前に負けが込み、5位に転落。とはいえ昇格を狙える位置に付けており、今後の巻き返しが期待される。得点ランクで2位につけるレオナルドの出来がカギを握りそうだ。
3位の鹿児島はC大23の本拠地に乗り込む。一時は首位を独走していたが、第15節から5試合勝利に見放されている。直近の3試合はすべて無得点と攻撃面に課題を抱えるなか、この中断期間にいかに修正してきたのか。注目の再開戦となる。C大23も6月以降に調子を落とし8位に転落。直近の19節は鳥取に4失点の完敗。攻撃のタレントは揃うだけに、守備組織の修正がポイントとなる。
4位の福島は12試合負けなしと安定した戦いを続ける。もっともそのうち9試合が引き分けと、勝ち切れない試合が目立つ。追加点を奪い取る積極性を示したいところ。対戦相手の富山は15位と低迷する。それでも徐々に盛り返し、ここ2試合は負けていない。守備の安定が結果につながっており、その良い流れを今節にもつなげたい。
6位につけるG大23はホームにYS横浜を迎える。18日に順延となっていた群馬戦をこなし、4-0と快勝。實好 礼忠監督の初陣を勝利で飾り、勢いに乗っている。YS横浜は5試合勝利がなく、10位に転落。この間わずか2得点の攻撃面の修正が求められる。
7位の群馬はアウェイでF東23と対戦。直近の試合ではG大23に4失点を喫しただけに、守備面の改善が求められるだろう。F東23は8試合勝利がなく、最下位に沈む。現在は3連敗中と、好転の兆しを見出せていない。守備面に課題を抱えるなか、若きタレントたちの積極的なプレーが苦境脱却のカギとなるだろう。
秋田はホームに藤枝を迎える。9位と苦しむ前年王者だが、前節は長野に競り勝ち、間瀬 秀一新体制下で初勝利を挙げた。地力の備わるチームだけに今後の巻き返しが期待される。一方の藤枝も中断中に監督を交代し、今節は石﨑 信弘監督の初陣となる。数々のクラブを率いてきた名将が、チームをいかに立て直すのか。その手腕に注目が集まる。
16位の北九州は、ホームで長野と対戦。柱谷 哲二監督就任後、4戦負けなしと調子を上げており、残り試合の戦いも注目される。一方の長野も13位と苦しむ。それでもここ5試合で3勝と復調の気配を示す。上位とはさほど勝点差が開いていないだけに、今後浮上する可能性も十分あるだろう。
■各試合の見どころをチェック
F東23vs群馬
北九州vs長野
琉球vs盛岡
富山vs福島
鳥取vs沼津
秋田vs藤枝
G大23vsYS横浜
C大23vs鹿児島
※相模原は試合なし