先週は天皇杯が行われたため、2週間ぶりの開催となる明治安田生命J3リーグ。上位5チームが勝点3差にひしめき合うなか、今節も白熱した戦いが展開されそうだ。
首位に浮上した鹿児島は、アウェイでF東23と激突。現在6戦負けなしと勢いに乗るチームはコンスタントに得点を奪っており、標榜する攻撃サッカーを体現している。アウェイとはいえ今節も、アグレッシブな戦いを展開するはずだ。対するF東23は先週、G大23と第8節の試合をこなし、4-2と快勝を収めた。その試合で2ゴールを奪った矢島 輝一が注目選手となる。
3位のC大23は、ホームでG大23との“大阪ダービー”に挑む。9試合負けなしと好調を維持しており、ライバルとの一戦にもその勢いを持ちこみたいところ。対するG大23は先週、F東23に完敗を喫しており、巻き返しの一戦となる。リーグ最多得点を誇る攻撃力を示せるか。FW陣の出来が、勝敗を分けるポイントとなるだろう。
4位の福島は、ホームに盛岡を迎える。4戦負けなしの好調を支えるのはここまでわずか8失点の堅守にある。3試合連続無失点と安定した守備組織を備えており、今節も堅い守りを軸に、リズムを掴んでいきたい。一方の盛岡は4連敗で最下位に沈む。ここ4試合でわずかに1得点と攻撃が機能せず、11失点と守備面にも課題が多い。いかにこの苦境を脱していくのか。菊池 利三監督の手腕に注目が集まる。
秋田はアウェイで鳥取と対戦。前節は長野に競り負け、5試合ぶりに黒星を喫した。終盤に失点を重ね逆転負けを喫しただけに、90分を通したリスクマネジメントが求められるだろう。対する鳥取は6試合勝利がなく、前節も富山に2-3と競り負けた。失点が増えているだけに、守備面の修正を図れるかが、ポイントとなる。
YS横浜はホームに群馬を迎える。ここ2試合勝ちがなく、調子は下降気味。得点力が低下するなか、前線の奮起が求められる。対する群馬は5戦負けなしと復調の気配を示す。前節はF東23に4-1と大勝。ハットトリックを達成した大島 康樹が今節も注目選手となる。
琉球はホームで長野と対戦。前節は試合がなく、およそ1か月ぶりの一戦となる。ここ2試合は負けがなく、調子を上げており、その良い流れを今節にもつなげたいところだ。長野も3戦負けがなく、前節は秋田に逆転勝ち。得点力が高まっており、さらなる浮上も狙えそうだ。
2連勝と調子を上げてきた藤枝は、ホームで相模原と対戦。前節は盛岡に4ゴールを奪って快勝を収めた。ここ2試合で5得点と絶好調の谷口 堅三が今節も爆発するか。そのパフォーマンスに注目が集まる。対する相模原は前節、鹿児島に競り負け5試合ぶりに黒星を喫したが、状態は悪くない。こちらは6試合で5得点を挙げるジョン ガブリエルにかかる期待は大きい。
富山は前節、安達 亮監督体制下で初勝利。連敗を4で食い止めた。ホームで連勝を果たし、巻き返しを実現したい。対戦相手の北九州は4試合勝利がなく、苦戦が続く。ここ4試合でわずか1得点しか奪えておらず、前節はG大23に4失点の完敗。16位に沈むなか、浮上のきっかけをつかむ一戦としたい。
■各試合の見どころをチェック
YS横浜vs群馬
藤枝vs相模原
鳥取vs秋田
C大23vsG大23
琉球vs長野
福島vs盛岡
富山vs北九州
F東23vs鹿児島
※沼津は試合なし