「日本インドネシア国交樹立60周年記念 2018Jリーグ アジアチャレンジinインドネシア」3日目の1月26日(金)は、出場両チームの試合日前日公開練習と記者会見を、試合会場のグロラ・ブン・カルノ・スタジアムで開催した。
FC東京の公開練習は午前9時半から10時半の1時間。現在雨季のジャカルタでは、毎日厚い雨雲が空を覆っているが、滞在3日目にして初めて熱帯の青空と太陽が顔をのぞかせ、それに連れて気温もぐんぐんと上昇した。
FC東京の選手17名は、今年のアジア大会のために改修された、新しいスタジアムのピッチの感触を確認しながら、試合に向けた最終調整を行った。日本とインドネシアのメディア各社と、日本から駆けつけた一部のサポーターも強い日差しの中で練習を見守った。
ジャカルタ入り後の練習でも精力的な動きをみせている髙萩 洋次郎選手が、公開練習の終了後、インドネシアのメディア各社に対する取材対応を行った。髙萩選手のコメントは次の通り。
「今日の練習で初めてこのスタジアムでプレーしました。芝生は日本と比べてちょっと長めかな、と感じます。日本はいま冬でとても寒いので、インドネシアの気候はかなり熱く感じます。対戦相手の情報があまり無いので、なかなか相手を想定したシチュエーションの練習は出来ないですけれども、自分の中でイメージはしています。(国交樹立60周年については)国と国との国際交流というのはすごく大事だし、良いことだと思います。(交流という側面も含め)僕たちはサッカーで、フェアプレーの中で、良い試合が出来ればと思います」
一方のバヤンカラFCは、陽が傾き始めた16時半から17時半にかけて公開練習を行った。バヤンカラはこの日が移動日ということもあり、チーム全体で軽めの調整に留まった。
バヤンカラFCの注目選手は、16日(火)の開催概要発表会見にも出席したインドネシア代表のムハンマド・ハルギアント選手(MF)、インドネシア・リーガ1 2017シーズンのベストプレーヤー賞を受賞したパウロ・セルジオ選手(MF)、カメルーン出身でインドネシア人に帰化しているヘルマン・ズマフォ選手(FW)など。リーグチャンピオンとなった昨シーズンから若干の選手の入れ替わりがある。
バヤンカラFCの公開練習の後には、グロラ・ブン・カルノ・スタジアム内のプレスカンファレンスルームにて、それぞれのチームの監督と選手1名の出席による、試合前日の記者会見を行った。記者会見での両チームコメントは次の通り。
■バヤンカラFC
サイモン・マクメネミー監督
「こんにちは。お集りいただきありがとうございます。今回の対戦に非常にワクワクしています。バヤンカラFCは昨年、とても良いシーズンを過ごして、若い選手の何人かはタイトルを獲得するために何が必要かということを学びました。そこから更にステップアップするためには、アジアのレベルの高い相手と戦うことや、選手たちにとって学びとなる新しい経験が必要でした。本当に感謝していますし、国を代表して戦えることがとても楽しみです」
パウロ・セルジオ・モレイラゴンサルベス選手
「アジアの他の地域の、日本のチームを相手に試合ができるなんて、私たち(ASEAN内)のチームにとってはまたとない機会です。日本のチームは質が高いので、対戦できることを本当に、本当に光栄に思っています。ベストを尽くして魅力的なサッカーをお見せしますので、明日は皆さんに喜んでいただけたらと思います」
■FC東京
長谷川 健太監督
「皆さんこんにちは。日本とインドネシアの国交樹立60周年記念の一環として、我われFC東京を呼んでいただいたことにとても感謝しています。(個人的に)インドネシアは、ガンバ大阪でも2015年にジャカルタに来ておりますので、縁のある国です。そのインドネシアの昨シーズンのリーグチャンピオンとやれるということを大変光栄に思っています。素晴らしいゲームにしていきたいと思います」
丸山 祐市選手
「こんにちは、FC東京の丸山 祐市です。このような機会をいただいて、私たちFC東京にとって大変光栄です。明日のゲーム、日本を代表して、Jリーグを代表してしっかり戦う準備はこの3日間で出来ています。しっかり戦えるように頑張りますので、応援よろしくお願いします」
夜には「日本インドネシア国交樹立60周年記念事業」の催しとして、駐インドネシア日本大使公邸でレセプションが行われ、招待を受けた監督と選手はこの会見後に公邸へ向かった。
いよいよ本大会のプログラムは27日(土)、FC東京 対 バヤンカラFCの試合のみとなる。試合は中央ジャカルタのグロラ・ブン・カルノ・スタジアムで16時キックオフの予定。キックオフ前セレモニーには、インドネシアで大人気の日本人歌手・加藤 ひろあきさんが。またハーフタイムイベントには、AKB48のジャカルタ版「JKT48」がそれぞれ出演して会場を盛り上げる。