2017年11月10日(金) 18:27
混戦模様のJ3優勝争いも終盤に。首位の栃木は好調の琉球と激突。追いかける秋田はC大23を迎え撃つ【プレビュー:明治安田J3 第31節】
前節、首位の栃木が敗れ、明治安田生命J3リーグの優勝争いは、最後まで予想のつかない展開となっている。
今節、栃木はアウェイで琉球と対戦。前節は北九州に今季ワーストタイとなる3失点を奪われて敗れただけに、守備の修正が何よりも求められるだろう。一方の琉球は4試合負けなしと好調を維持。前節は終了間際の2ゴールでYS横浜に逆転勝ちと、勝負強さを示した。その勢いを持って、首位撃破を目指す。
栃木を勝点1差で追う2位の秋田は一時期の不調から完全に脱し、再び勢いを得ている。現在3連勝中で、前節は富山を4-0で撃破した。攻守両面で安定した戦いを続けるなか、今節は得点源の田中 智大が出場停止と苦しい陣容で臨むこととなる。エース不在のなか、他の攻撃陣が意地を見せられるか。対するC大23は、前節、鳥取を撃破して5試合ぶりに白星を手にした。岸本 武流、米澤 令衣と攻撃陣が好調なだけに、上位相手にもアグレッシブな戦いを披露するはずだ。
首位と2ポイント差の3位沼津は、アウェイで長野と対戦。5試合負けなしながら、勝ち切れない戦いも目立っており、もう1点を奪い取る積極性が求められる。2試合ゴールがないエース薗田 卓馬にかかる期待は大きい。一方の長野は2連敗を喫し、昇格の可能性が潰えた。自慢の堅守が崩壊し、ここ2試合で6失点。安定感を保っていた守備組織を取り戻したいところだ。
わずかに昇格の可能性を残す4位の鹿児島は福島の本拠地に乗り込む。前節は盛岡に競り勝ち、連敗をストップ。残り4試合、負けが許されないなか、アウェイとはいえ勝利を目指したアグレッシブな戦いが求められる。福島は前節試合がなく、2週間ぶりの一戦に。ここ2試合は得点力不足を露呈し、勝利から見放されている。守備の安定感は備わっているだけに、前線の奮起が期待される。
YS横浜はホームでG大23と対戦。前節は琉球に競り負けたものの、辻 正男を軸とした攻撃陣は好調を維持する。終盤の2失点で逆転負けを喫した前節の反省を生かし、ホームで勝利を掴みたい。G大23は前節、F東23に勝利し、最下位からの脱出に成功。ここ3試合負けなしと調子を上げるなか、F東23から4ゴールを奪った攻撃陣の再びの爆発が期待される。
F東23はホームに藤枝を迎える。G大23に4失点を喫した守備の修正がポイントに。2試合連続ゴールを狙う久保 建英のパフォーマンスにも注目だ。藤枝は現在8位ながら、ここ3試合負けがなく、さらに上位を狙える状況だ。ここ5試合で5得点と絶好調の遠藤 敬佑が今節も重要な役割を担いそうだ。
5試合負けなしと好調の相模原は、アウェイで盛岡と激突。前節は沼津と引き分け、上位相手にも引けを取らない戦いを演じた。一方で、勝ち切れない戦いも目立つだけに、追加点を奪う積極性が求められる。盛岡は前節、鹿児島に敗れ4試合ぶりの黒星を喫した。解消されつつあった得点力不足が再び顔を出しての敗戦だっただけに、テーマは明白。得点源の谷口 堅三ら、攻撃陣の奮起が求められる。
鳥取は11試合勝利がなく、ついに最下位に沈んだ。攻守両面に不安を抱えるなか、好転のためには選手起用を含めて大胆な一手が求められるかもしれない。対する北九州は前節、首位の栃木に勝利し、昨季のJ2チームとしての意地を見せた。すでに昇格の可能性は消えているが、残り3試合は来季につながる戦いを示したい。
■各試合の見どころをチェック
福島vs鹿児島
YS横浜vsG大23
F東23vs藤枝
琉球vs栃木
盛岡vs相模原
秋田vsC大23
長野vs沼津
鳥取vs北九州
※富山は試合なし