東京VvsC大阪のマッチレポート・動画(明治安田J1リーグ:2024年7月6日)
一覧へ明治安田J1リーグ 第22節 2024年7月6日(土)18:43KO 味の素スタジアム
試合終了
10前半0
1後半1
6SH15
2CK4
6FK19
1
鮮やかな形でC大阪が追いつくも、結果は1-1
午後になってから続いていた雨が激しくなり、夕方には雷を伴った首都圏。東京都調布市にある味の素スタジアムも雷雨に見舞われ、キックオフが40分後ろ倒しになった。
18時43分に始まった東京VとC大阪の一戦は、明治安田J1第3節の前回対戦同様にC大阪がよりボールを保持する展開となる。ただ、そのときと違ったのは東京Vの守備。前節・横浜FM戦から継続された前線の3枚が運動量豊富に前線からプレッシャーを掛けてパスコースを制限し、それに後方も追随する。C大阪に自由な形での縦パスを入れさせなかった。
開始早々の1分に翁長 聖のクロスを山田 剛綺が合わせた場面を筆頭に、ボール奪取からの素早い攻撃が続く。17分にはまたも翁長のクロスからチャンス到来。こぼれ球に反応した山田 剛綺が押し込もうとしたが、GKキム ジンヒョンに素晴らしい飛び出しからストップされた。
C大阪の最終ラインの背後を狙い続けていた東京Vは22分、山田 楓喜のパスに反応した山田 剛綺がまたも抜け出したが、これもキム ジンヒョンに防がれた。31分には山見 大登のミドルシュートが左ポストを叩く。
ボール保持はC大阪に軍配が上がったが、チャンスを多く創出していたのはホームの東京Vだった。
東京Vの守備が効いていたのは明らかだったが、潮目が変わったのが42分。プレスバックした山田 楓喜が足裏を見せながらタックルしてしまい、VARのサポートにより一発退場を宣告された。
前回対戦同様に東京Vに退場者が出たあとは、[5-3-1]で構える東京Vに対してC大阪が圧倒的にボールを保持して攻めた。ただ、ホームチームの集中力の高い守備もあり、決定的な場面は訪れずに前半を終えた。
後半開始直後の48分、スローインの流れで浮き球がエリア内に入ると、奥埜 博亮が綱島 悠斗を蹴ってしまい、C大阪はPKを献上してしまう。このPKを山見が左スミに決めて49分に東京Vが先取点を奪った。
その後、C大阪は渡邉 りょう、柴山 昌也と攻撃的なカードを投入し、ワンボランチ気味にして攻めていく。ドリブラーの柴山が良いアクセントとなり、62分、63分、そして65分と立て続けに柴山がシュートチャンスを得た。しかし、これらを決められず。
C大阪は72分には平野 佑一、為田 大貴を入れて最終ラインを3枚にし、さらに攻撃に厚みを加えた。東京Vもすぐさま対応。74分、ボランチに宮原 和也、中盤の右に松橋 優安を入れた。
そして、試合が動く。76分、左サイドから斜めに走り込んだレオ セアラに、田中 駿汰から素晴らしいスルーパスが通る。繊細なファーストタッチからレオ セアラが右足でゴールに蹴り込み、C大阪が同点とした。アンカーだった田中が、平野の投入によってより高い位置でプレーできた効果が出た得点だった。
C大阪は追いついた勢いのまま攻め立てる。3バックの両脇、西尾 隆矢と舩木 翔も果敢に上がった。90分には素晴らしい連係からレオ セアラが決定機を迎えたが、シュートは枠外に飛んだ。
最終盤、途中出場のジャスティン ハブナー、そして西尾にも惜しい場面があったが、スコアは1-1のまま動かず。勝点1を分け合う結果に終わった。
[ 文:田中 直希 ]