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[ 2014年 今年の漢字:大宮 ] | J's GOAL | フォトニュース

[ 2014年 今年の漢字:大宮 ]
『あたたかい』ではJ2降格の憂き目にあった年の漢字として不適当に思われるかもしれないが、『ぬるい』と読めばこんなに当てはまる字もない。
まず、『適温よりも低い、厳しくない』という意味がある。主力選手流出の穴を埋められないまま今季に突入したというのに、身を焼くような危機感はなく、空気はどこか楽観的だった。J1に9年いて、毎年のように残留争いをしながらも最終的には残り続けてきたことが、ぬるま湯的な体質を生んだのかもしれない。
そして『動きが遅い、てきぱきしない』との意味もある。第8節から降格圏に沈んでいたというのに、大熊清監督を解任したのは第22節・さいたまダービー(浦和戦)の敗戦後だった。後を継いだ渋谷洋樹監督が残り12節を6勝1分5敗と勝ち越して終えただけに、この判断の遅さが悔やまれる。さらには『愛情が薄い、熱心でない』という意味も、この言葉は含んでいる。残念ながら、選手のクラブへの愛情、何が何でも試合に勝つという気迫が、今季ほど薄く感じられたシーズンはなかった。
ただ、最終節のセレモニーで鈴木茂社長にこそ大ブーイングを浴びせたものの、監督や選手たちに対し、やはり大宮サポーターは温かかった。その温かさに報いるために、温さから決別し、大宮は再びJ1の舞台に戻って来なければならない。

Text by 芥川和久

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2014年12月16日(火)

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