[ 2014年　今年の漢字：北九州 ]
５位という最終成績そのものも誇るべき数字だが、クラブ史上初の天皇杯ベスト８やＪ１自動昇格まで手が届きそうな大活躍。大暴れと言ってもいい白星の積み上げは多くのメディアにも取り上げられ、北九州の存在感を誇示した。
そういう意味においても注目に値する戦績だったし、記録にも記憶にも刻まれるシーズンとなった。もう１つ、北九州が誇るべきはサポーターだ。昇格はおあずけ状態でありながら、本城に集まるサポーターが急減することはなく、かといって上位だからと急増するでもなく漸増を続けながら熱心な応援がチームを支えていた。昇格のないクラブをどう応援するか。スポーツ文化の普及には、「見る」「支える」といった重要なファクターが存在するが、その原点を見るようなクラブや地域に対する愛情を感じたシーズンとなった。

Text by 上田真之介

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2014年12月15日（月）