[ 2014年　今年の漢字：山形 ]
イメージは寓話「ウサギとカメ」のカメ。３月の開幕から10月まで連勝がなく、その歩みは遅々としていた。「連勝しなければ上位には行けない。なんとか連勝したい」石崎信弘監督お決まりのフレーズは夏を過ぎても繰り返された。その一方、連敗も第22節からの３連敗１度のみ。昇格を争う他クラブがもたつく幸運もあり、Ｊ１プレーオフ圏内の６位の背中がまったく視界から消えてしまうこともなかった。
歩みはもどかしいほどにのんびりして見えたが、フィジカルの強化やメンタルの構築などやるべきことは続けてきた。寄り道せず、休むことなく歩み続けてきたことでリーグ戦では６位に入り、Ｊ１昇格プレーオフも制して昇格の目標を成し遂げた。最後はウサギも驚くようなラストスパートだったが、真摯な一歩ずつの積み重ねがなければ、それもあり得なかった。

Text by 佐藤円

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2014年12月15日（月）