[ 2013年　今年の漢字：新潟 ]
リーグ戦５連勝、ホーム戦９連勝、勝点55、シーズン17勝、そして川又堅碁の23得点。今季７位でフィニッシュした新潟は、最終節に名古屋を２−０で下したことで、多くのチーム新記録が付いてきた。順位は過去最高の２００７年の６位に１つ及ばなかったが、内容の充実度はそれを上回る。
昨季、15位で残留を果たしたチームに対し、周囲の注目度は低かった。開幕から４試合未勝利と、数字の上でスタートダッシュできなかったことも、ある意味当然のように受け止められていた。
ただ、開幕当初からチームが取り組んでいることは変わっていない。高い位置からのプレス、奪ってからの速い攻撃、しつこいマンツーマンの守備。とにかく走る。夏場になり、他チームの運動量が減っても、走力アップのフィジカルトレーニングをベースに、開幕当初と同じスタイルを続けてきた。「試合をやっていて楽しかったんです。だからみんな集中していた」。ＧＫ東口順昭は５連勝時の雰囲気を話した。
好ムードで終えた２０１３年。ただ、積み重ねはまだ始まったばかり「勝点50以上を２年、３年と続けていくことでＡＣＬや優勝を狙えるクラブになる」と柳下正明監督。来季も積み重ねの中から進化を果たす。　

Text by 斎藤慎一郎

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2013年12月16日（月）