[ ゆく年くる年：今年の漢字　札幌 ]
石の上にも３年、とはよく言ったもので。今季の札幌はまさに成長過程での我慢を続けた１年だったと言っていい。Ｊ１復帰をテーマに戦ったものの、戦いぶりを注視した人ならば、そのチーム作りは長期的視野に立ったものだということはすぐに理解できるはず。若手選手を育てながら、また、外国籍選手をも鍛えながらシーズンを戦っていた石崎信弘監督。その真価をこの１シーズンだけで計るのは難しい。
「甘い」と感じる人もいるかと思うが、札幌はそういうチーム作りをしなければならない状況にあるのだ。じっくりと土台を固めていきながら、将来の躍進を目論む。その礎となる０９年だったと言うべきだろう。

Text by 斉藤 宏則

2009年12月31日（木）