[ ゆく年くる年：今年の漢字　栃木 ]
Ｊ２加入初年度は、とにかく苦しんだ。試合内容は開幕戦から悪くなかったが、結果が伴わずに岐阜との開幕戦から５連敗を喫し、Ｊの厳しさを痛感させられる。６節の岡山戦で初勝利を飾るも、成績は一向に上向かなかった。仙台、Ｃ大阪、湘南、甲府と上位陣に善戦するなど期待感を持たせる試合内容を見せたが、結局は勝ち切れずに下位をさまよい続けた。
苦戦を強いられ、苦境を脱しきれなかった最大の要因は「得点力不足」。ＪＦＬ時代から積年の課題を今季に持ち越してしまい、複数得点を挙げた試合は数えるほど。反対に、無得点試合は２３。結果が残せないことで観客動員数も伸び悩み、目標の平均５，０００人には届かず、約４，７００人に止まった。

Text by 大塚 秀毅

2009年12月31日（木）