AFCチャンピオンズリーグ(ACL)はノックアウトステージに入り、日本からは出場4クラブ中、サンフレッチェ広島、川崎フロンターレ、セレッソ大阪の3クラブが駒を進めました。
Jリーグの3クラブがグループステージを突破したのは2年ぶりです。3クラブはいずれも各グループ2位通過で、6〜7日に行われるラウンド16第1戦を各グループ1位通過者とホームで戦いますが、来週のアウェイでの第2戦を前に、第1戦で勝点を得て優位な展開に持ち込みたいところです。
アジア王者に挑むC大阪
6日のC大阪の対戦相手は昨年優勝の広州恒大(中国)です。元イタリア代表監督のマルチェロ・リッピ監督率いるチームは、今季ACLのアウェイは振るわず1分け2敗。ノックアウトステージ進出も、グループステージ最終戦で横浜F・マリノスをホームで下して(2-1)確保しました。とはいえ、国内リーグでは現在7連勝で首位を走り、油断はできません。
同F・マリノス戦で2得点し、国内リーグでもハットトリックを含む9得点のFWエウケソン選手が好調。また、昨年ACL得点王でチームのアジア初制覇に貢献したFWムリキ選手や、今季加入のFWディアマンティ選手も顕在です。
C大阪はグループステージ最終戦にアウェイで山東魯能に2−1の逆転勝利で11年以来のステージ突破。アウェイで発揮した粘り強さと攻撃力を、FW柿谷曜一朗、FWディエゴ・フォルラン選手、MF山口蛍選手らを中心にホームでも発揮したいところです。
難敵相手の広島
広島は7日、ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)に挑みます。ウェスタン・シドニーはグループHを4勝2敗で川崎Fと同勝点ながら得失点差で上回って初の突破を決めました。オーストラリア勢としては3季連続でのノックアウトステージ進出です。
元日本代表MF小野伸二選手が攻撃に効果的なアクセントを加えています。5月4日に終了した国内リーグでは、レギュラーシーズンを2位で終え、4日のプレーオフ決勝では同1位のブリスベン・ロアーに延長の末1−2で惜敗しました。プレーオフでの激闘後の長距離移動に加え、中2日での試合にも好調さを維持できるのかもポイントになりそうです。
広島はACL3度目の挑戦でクラブ初のグループステージ突破。ACLに備えて、3日のJリーグでは好調のDF塩谷司選手、MF青山敏弘選手、FW石原直樹選手をベンチスタートで起用。MFミキッチ選手やMF森?浩司選手らの怪我からの復帰も好材料です。
川崎Fは昨年準優勝者と
7日にはもう1試合、川崎Fが昨季ACL準優勝のFCソウル(韓国)と対戦します。
かつてJリーグでもプレーしたチェ・ヨンス(崔龍洙)監督が率いるチームは、Fグループを3勝2分1敗で首位通過しましたが、国内リーグでは12チーム中11位と不振です。最近4日にあったリーグ戦も0−1で負け、今季初の連勝を逃しました。リーグ戦11試合で6ゴールはリーグ12番目ですが、ACLでは6戦でラファエル・コスタ選手やMFユン・イルロク(尹日録)選手らを中心に9ゴールと、決して悪くない様子です。元浦和FWセルヒオ・エスクデロ選手の存在も要注意です。
川崎Fはグループステージが進むにつれて調子を上げ、ベスト8入りした09年大会以来のノックアウトステージ進出を決めました。今季好調なMF中村憲剛選手、FW小林悠選手、FW大久保嘉人選手らを中心に、得意の速いパスワークで相手を翻弄して勝利をつかみたいところです。
Jリーグ3クラブの活躍にご期待ください。
■スケジュール
・2014年5月6日
19:00キックオフ 大阪長居スタジアム
セレッソ大阪 - 広州恒大
・2014年5月7日
19:00キックオフ 広島広域公園陸上競技場
サンフレッチェ広島 - ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ
19:00キックオフ 等々力陸上競技場
川崎フロンターレ - FCソウル
以上