FC東京は、3月11日の発災以降、被災した方々に対して何かお役に立てることができないかと、いろいろ考えてまいりました。
サッカーを通じてできることとして、まずは3月27日のJ2リーグ対栃木SC戦が延期になったことを受け、味の素スタジアムにてチャリティマッチの実施を行うべく準備を進めました。
本当にありがたいことに、味の素スタジアム様からほぼ無償でのスタジアム使用のお話をいただくとともに、警備をお願いしているシミズオクト様からも相当なご協力のもとお手伝いいただける運びとなり、相手チームを探して、実施に向けて粛々と準備を進めてまいりました。
一方、首都圏では計画停電が実施され、交通機関の運行状況も厳しく、試合の実現は難しいかと考えていた中、Jリーグからも「東京電力・東北電力管内でのチャリティマッチは不可」との結論が出され、FC東京としてもチャリティマッチ開催を断念することとしました。
しかし、強化の点からトレーニングマッチは実施すべきと考えております。後日ホームページにてご案内いたしますので、ご覧ください。
また、駅前での義援金募金に関しても、首都圏の各駅はまだまだ混雑が続き、被災以降落ち着いていない状況から、実施する判断に至っておりません。
今出来ていることは、クラブとしての小平グランドにおける義援金活動と、選手が自主的に実施する個人のブログによる「節電」「節水」のお願いに、とどまっております。
しかし、事を起さないと何も進みません。
そこで我々は、選手による義援金募金活動を実施することとしました。
今のところ、都心で行うことと、出資をいただいている6市(府中市・三鷹市・調布市・小平市・小金井市・西東京市)の主要駅にて行うことの二つを考えております。
日程がお知らせできるようであれば、改めてご案内いたします。
また、被災したクラブへの小平グランドの練習場としてのご提供も、すでに被災したクラブに対し、直接打診いたしました。
加えて、できることなら今後東京電力・東北電力管内以外でのチャリティマッチを計画してまいりたいと考えております。
いずれにしましても、取り組みが確定次第速やかにお知らせしてまいりますので、みなさま方のご協力をよろしくお願いいたします。
2011年3月19日 FC東京 阿久根謙司
以上