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大分トリニ−タ 岡中勇人選手 現役引退記者会見の内容について(05.11.26)

11月25日に行なわれました「大分トリニータの岡中勇人選手 現役引退記者会見」の際のコメントにつきまして、下記のとおりご報告いたします。

【記者会見時のコメント】

■株式会社大分フットボールクラブ 代表取締役 溝畑宏

「昨日、岡中選手より現役を引退したいと申し出がありました。岡中選手は、大分がJ1昇格、J1残留等貴重な4年間の中で多大な貢献をして頂きました。2001年11月末だったと思いますが、大阪で初めて会いました。大分のJ1昇格に向けて4度目のチャレンジをしたい。今必要なのは、経験と自信のある軸になれる選手。ぜひ九州出身の選手として大分に力を貸してほしいと申し出ました。

それに対して岡中選手がG大阪で築き上げた実績に対して、もう一回最後の勝負をかけたいと快く申し入れに対して承諾してくれました。厳しい戦いの中、一貫してチームをキーパーとして鼓舞してくれました。そしてこの年ディフェンスが固くなり、失点が少なくなったのは、岡中選手のリーダーシップによるところが大きかったと思います。なによりも私が感心したのはどんな局面でも岡中選手とキャプテンだった浮氣選手二人が苦しい局面になった時に鼓舞してくれていました。昇格という時に精神的にも技術的にも一番力になってくれました。そして昇格一年目我々がまだ監督を始めほとんどの者がJ1を知らない初めての体験の中で、文字通りJ1での戦いについて大いに選手を引っ張ってくれました。

今でもこの年に覚えていることが二つあります。ひとつは開幕から連敗し大変厳しい中、古巣であるG大阪戦でPKを止めてくれた瞬間、あの試合がJ1ホ―ム初勝利となりました。古巣に対して勝ったことで大分に来たことに自信を深めてくれたと思います。また、熊本での京都戦、1対0でむかえた京都のPKで、思わず我々一同「岡中頼む、止めてくれ」と祈り、これで勝ち点3か1かでクラブの歴史が変わるという思いで見つめていました。そして見事に岡中選手がPKを止めてくれました。残留を決定する上であのプレーは大変重要だったと思います。残留を決めた仙台戦も怒涛のような相手の攻撃を1点で抑えてくれました。一年目の残留において彼が果たしたものは非常に大きかったと思います。

それから三年目、四年目と怪我と戦っていました。怪我との戦いの中で、非常に関心したことは、試合に出なくても不平不満を言うことは一度もなかった。そして若手の西川選手、江角選手を舞台に立たせるべく、サポートしてくれていました。そして昨日晴れ晴れした顔で現役を終えたいということでした。私が申し上げたいことは、彼が大分で過ごしてくれた四年間は、大分の歴史の上でも非常に大きな役割と貢献をしてくれたということ。クラブを代表して、岡中選手に対して感謝の気持ち、そしてこれからは日本を代表する指導者そしてフロントとして大分、日本という大きなフィールドでサッカー界を支えてほしいという話を致しました。本当に岡中選手ありがとう」

■大分 岡中勇人 選手

「はじめに、このような記者会見を開いて頂いたクラブ関係者の皆様そしてお集まりのメディアの皆様に感謝申し上げます。昨日現役を引退するということを決めました。いろいろ悩んだ時期もありましたが、今はすがすがしい気持ちでいっぱいで自分自身やりきりましたので、気持ちは晴れ晴れとしております。

いま社長のお話にあったように大分の歴史に名を残してくれたという言葉を聞きまして自分自身すごくうれしく思いますし、今まで築きあげて頂いた方々の中に自分も入れるということが、自分にとっても誇りになります。まだこの先何を自分がするのか今まで本当にサッカーだけに集中して生きてきたのでまだ何も考えておりません。今から少しずつ周りの方々と相談をして決めていきたいと思います。大分にやりがいを求めて参りました。何とかJ2からJ1昇格ができ、J1でもう一回自分のプレーをすることが出来て、本当に来て良かったなと思います。サポーターの方々にも多大なる応援を頂いて本当に幸せだったなと感じております。

最後に人間は、一人では生きてはいけないことを、すごくこの大分で感じさせて頂きました。これから大変だと思いますが、自分自身周りの人を大事にして生きていきたいと思います。これからもサッカーに携わって生きていきたいと思います。これからも宜しくお願い致します。本当にありがとうございました」

以上
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