2014年のJ1リーグ、惜しくもJ2降格となってしまったのは大宮、C大阪、徳島の3クラブ。大宮は05年の昇格後から10シーズンJ1に在籍して、ギリギリのところで残留を勝ち取り「残留力」を発揮してきた。だが、今季は家長昭博やズラタンなどのタレントを揃えながらもなかなか勝点を増やすことができず、監督交代で後半戦は一時は巻き返したが前半戦のツケは重く、清水や仙台との残留争いに惜しくも敗れ11年ぶりのJ2降格となってしまった。
C大阪は、世界的フォワードのフォルランを獲得して大注目を集め、エース・柿谷曜一朗やキャプテン・山口蛍といった日本人選手との融合を期待されたが、なかなか結果がついてこない日々が続いた。この状況でエース柿谷の欧州移籍や山口が負傷してしまい、カカウ獲得や2度の監督交代で挽回を計るが狂った歯車は戻らず、最終節を残してのJ2降格が決まってしまった。大きな期待のかかったフォルランも結果的にチーム最多得点の7点を記録したが、20節を最後に得点がなく、年間を通してコンスタントに活躍できなかった。
J1昇格プレーオフを勝ち上がり四国初のJ1クラブとなった徳島だったが、J1の壁は厚く開幕から9連敗。第10節で待望の初勝利を手にするものの、第17節まで白星がなく、なかなか白星を重ねることができず早々に第29節でのJ2降格が決まってしまった。シーズン途中で、カタールからJでの実績があるアドリアーノや神戸からエステバンと外国籍選手に加え、清水から村松大輔を獲得したが結果には実らず、1年でJ2への降格となった。
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