●樋口靖洋監督(横浜FM):
「ゲームの総括の前に、G大阪の優勝が決まったと聞いたので、34試合戦った仲間としてお喜び申し上げます。ゲームの方は、当初4-3-3でFC東京が出てくると分析していたが、ふたを開けてみれば、4-4-2でした。ゲームの入りは戸惑いもありました。FC東京の速い攻撃をどう抑えるかが僕らのテーマだった。FC東京はボールサイドに寄りやすいので、ワイドにボールを動かせるかが僕たちのポイントでもあった。ただ、行ったり来たりのオープンなゲームになってしまったので、そうなると、FC東京の推進力が生きてしまうので、主導権を取り切ったとは言い切れない試合でした。ただ、失点は終わってみればセットプレーの一点のみ。今シーズンも堅守をチー ムとして示すことができた。最後、(栗原)勇蔵が退場してチームに緊張感を与えてくれた。結局は引き分けという形だったが、勝点1を奪って順位がひっくり返ることなく終えた。会見の最後になりますが、今日もアウェイのエリアにはびっしりとサポーターに来ていただきました。本当にホームアウェイ問わず、多くのサポーターに駆けつけていただいて声援を贈ってくれたことに感謝します。今日をもって退任となりますが、3年間チームを支えてくれたファン、サポーター、クラブ職員、スポンサーの皆さんにこの場を借りて感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました」
Q:中村選手を入れるタイミングと、狙いを教えてください。また、最少失点は達成しましたが、今のクラブが抱 える課題は?
「中村の使い方に関しては足首に爆弾を抱えている状態だった。トレーニングを見ていると、だいぶ良くなってきているが、90分通して考えれば、頭からいけるところまでいくのか、途中からなのかというところで、ここ3試合は途中から起用しています。彼を入れるタイミングとしては試合がオープンになってきているので、そこでしっかりと受けて逆にシュートまで持って行けるシーンをつくってほしかった。奪ってまた奪われてのいったりきたりの展開を止める役割を期待していました。総括としては、失点数の少なさは33、31、29と毎年減らすことができている。奪いに行く守備が私が掲げたテーマの一つでしたが、それを高いレベルでやってくれたと思います。その反面、攻撃に関しては 良い奪い方をした後、それがゴールに向かう回数、精度はまだまだ足りない。ラスト3分の1のところはやりきれなかったという思いでいます。選手たちは、その課題を理解していますし、バトンを引き継いだ方にそこを改善してほしいという思いです」
以上