来季J3で戦うことになる富山は最終戦、同じ2009年にJ2へ昇格した岡山をホームに迎える。不思議な巡り合わせに因縁を感じる。
昇格を目指した08年のJFLの最終戦がホームで岡山との対戦だった。この試合に引き分けて岡山が昇格を確定させると、ひと足先に決めていた富山のサポーターも一緒に昇格できることを喜んだ。試合後、この年よく歌っていた「俺たちとともにJリーグへ行こう」というフレーズを「俺たちとともにJリーグを行こう」と言い換えて連呼すると、岡山サポーターも応えてスタジアムがひとつになった。それから両サポーターの交流は続き、試合前のコール合戦なども行われた。
ともに戦ったJ2を富山は去るが、いずれまた会いまみえる時がくるだろう。しばしの別れを告げる前に、両サポーターの記憶に残る熱戦を期待しよう。
今回のチケットには中学生の描いた絵がデザインされている。「あなたの絵が最終戦のチケットに」と題した企画で、「夢のスタジアム」をテーマに子供たちから公募した中の最優秀作品だ。富山と岡山のサポーターが選手たちを温かく応援する気持ちを表現している。⇒詳細(カターレ富山公式サイトへ飛びます)
9月に試合会場で展示された時に初めて目にして、はっとした。富山サポーターだけではなく、対戦クラブのサポーターも同じ気持ちで声援を送っている。スポーツが大切にしなければならない、対戦相手へのリスペクトやフェアプレーの精神をあらためて教えられたような気がした。岡山戦にふさわしいデザインだとも思った。ぜひ、岡山のみなさんにも見てもらいたい。
当日の試合会場のほか、前売りならカターレ富山事務所、富山駅前のカターレ・サポステーション、富山市内のカターレ富山ファンクラブ事務局で購入できる。
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2014.11.19 Reported by 赤壁逸朗