本文へ移動

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第41節 千葉 vs 富山】プレビュー:最下位確定も粘り強く戦う富山に対し、千葉はチャレンジを忘れずに攻守でやりきりたい。(14.11.14)

第39節ではJ1昇格争いのライバルの磐田に一時は2−1と逆転しながら追いつかれ、2−2の引き分けに終わった千葉。前節(第40節)はJ1自動昇格の権利がある2位を確定した松本とのアウェイゲームに臨んだが、前半と後半に1失点ずつしてしまい、90分+4に森本貴幸が一矢を報いた形で1−2の敗戦となった。だが、第39節終了時で千葉と勝点差2で6位だった大分が前節で敗れたため、千葉の順位は5位のままでJ1昇格プレーオフ圏内にとどまった。J2リーグはいよいよ残り2試合。その2試合で連勝という結果を残せれば、他のチームの結果がどうであれ千葉はJ1昇格プレーオフ進出が決まる。

現在の千葉の最大の問題点は、逆転勝利を収めた第38節・群馬戦を含め3試合連続で相手に先制点を与えていること。11月12日の練習後にキム ヒョヌンは「うちが先に失点してしまって厳しい試合にしてしまっている」と振り返り、失点がセットプレーやスローインなどで相手に1プレー、2プレー入れられてからの形や千葉の選手の間に入りこまれての形が多いことについては「気をつけているはずなのにマークを外してしまっているので、みんなで声を出し合って相手に対するマークを厳しくしたい」と話した。

また、佐藤健太郎は「辛抱強くやることが大事だと思う。最終的な1対1の個の守備も重要だけど、危険なところにボールを入れさせないように、そこまでの1つ前、2つ前でできることをやって失点する可能性を減らすように突き詰めてやることが必要だと思う。いい守備ができている時はいい攻撃ができると思うし、逆に攻撃をやりきることができれば相手陣内から守備をスタートして相手陣内でプレーすることができる。失点しているからといって守備にだけ目を向けるのではなく、どういう形で攻撃が終わっているのかについても目を向けてやっていければいいかなと思う」と修正のポイントを述べた。

さらに、千葉がフィニッシュで終われずにボールを奪われて相手のカウンター攻撃を受けやすいことから「相手チームや試合の状況によっては勝つために割り切って、相手陣内にボールをシンプルに運んで、そこで相手にプレッシャーをかけるやり方も必要なことだと思う」と佐藤健は話した。

富山は第39節・栃木戦で粘り強く守って戦い、51分にカウンター攻撃から前貴之が豪快なミドルシュートを決めて先制。その後の決定機を決めきれず追加点は奪えなかったが、横浜FCの反撃をしのいで1−0で勝ち、ホームでは6月28日の第20節・長崎戦以来の勝利となった。だが、富山よりも1時間早く試合を終えた讃岐が引き分けたことで富山の最下位が確定し、Jリーグ理事会を経ての正式決定となるものの富山は来季J3リーグで戦う。だが、そんな状況下でも前節で富山は3バックの横のスペースを突いてくる京都の攻撃に対応する守備を徹底。それでも工夫を凝らしてボールを動かして守備の隙を突き、ミドルでもゴールを狙う京都に19本のシュートを打たれたが、守備陣の奮闘もあって失点は1点だけ。失点の5分後の88分、内田健太のFKに秋本倫孝が頭で合わせ、この試合での富山の2本目にして最後のシュートを決めて1−1と引き分けた。

今節でも富山はサイド攻撃が多い千葉に対して3バックのサイドのスペースをケアし、千葉のミスを誘ってボールを奪い、カウンター攻撃を狙ってくるだろう。千葉はここ最近の試合では効果を発揮しきれていないサイドチェンジからの攻撃のスピードアップを意識して、富山の選手が戻ったり、スライドしたりして守備陣形を整える前に攻めきりたい。千葉は富山戦では勝っても1点差が多く、前回対戦(第8節)は中村太亮が先制点を奪ったが、その4分後に大西容平に得点を許して1−1で引き分けた。どんな時も臆せずに「思い切ってチャレンジする」(佐藤健)姿勢を貫き、冷静に状況判断をしながらもガムシャラにプレーすることが必要だ。攻守でタフにやりきらなければ勝利は得られない。

以上

2014.11.14 Reported by 赤沼圭子
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

J.LEAGUE TITLE PARTNER

J.LEAGUE OFFICIAL BROADCASTING PARTNER

J.LEAGUE TOP PARTNERS

J.LEAGUE SUPPORTING COMPANIES

TOP