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【J2日記】千葉:『一戦必勝』に想いを込めて。(14.11.13)

11月12日、千葉の練習場&クラブハウスのあるユナイテッドパークに、11月9日のJ2第40節・松本戦のアウェイ側ゴール裏スタンドに掲げられた『一戦必勝』の横断幕を千葉サポーターが持ってきた。その横断幕には松本戦の日に千葉サポーターがメッセージや自分の名前などを寄せ書きをしていたが、この日は千葉のクラブスタッフ、そして筆者を含めて取材に来ていた千葉番の報道陣も寄せ書きをした。『一戦必勝』の横断幕にサポーター、そしてクラブスタッフが寄せ書きをすることになった経緯を千葉の広報から伝え聞いたところ、次のような千葉サポーターの想いがあってのものだった。

「残り試合が少ない中で、(まずはJ2リーグの)2試合を全力で戦うということと、(千葉がJ2に在籍している)5年間の苦しい想いからJ1昇格への熱い気持ちがあり、みんなで同じ方向を向いた時のサポーターとしての『一体感』を強く出して、残りの試合を選手、サポーター、チームに関わるすべての人と一つになって戦いたい」

寄せ書きをしたあとに筆者が写真を撮っていると、斉藤和夫テクニカルダイレクター、千葉の元選手で強化スタッフの斎藤大輔氏などチーム強化に深く関わるスタッフだけでなく、さまざまな部署のクラブスタッフが次々とやって来て想いを込めたメッセージを書いていった。そのメッセージの多くには『J1』という文字が含まれていて、誰もが千葉がかつていた場所に戻ることを強く願っていることが伝わってきた。

強く想い、願うだけでは叶わないことは確かにある。引き分ければ千葉がJ1昇格となった2012年のJ1昇格プレーオフ決勝で、元千葉の選手である大分の林丈統の86分のゴールで敗れた経験を持つだけに、千葉サポーターは想いが叶わないつらさや悲しさをよく知っている。だが、その一方で、『フクアリの奇跡』と呼ばれる2008年のJ1最終節の逆転勝利によるJ1残留や千葉の初タイトル獲得である2005年のヤマザキナビスコカップ優勝など、想いの強さが『何か』を後押しするように動かすことがあることも千葉サポーターはよく知っている。目標を達成するためには必要なだけど、さまざまな原因で表に引き出せていない『何か』を、多くの想いの強さが強く引き出せることも確かにあるのだ。

今季のJ2リーグのホーム最終戦である11月15日の第41節・富山戦では、11時頃からフクアリの場外で『一戦必勝』の横断幕への寄せ書きを行なう予定だという。横断幕に書かれたメッセージに込められた多くの人々の想いが千葉の選手を後押しし、J2リーグの残り2試合とJ1昇格プレーオフの勝利という形で実を結ぶことを筆者も願っている。

以上

2014.11.13 Reported by 赤沼圭子

午前中は雨が降ったためクラブハウスの2階のテラスへ上がれる階段の下に置かれた『一戦必勝』の横断幕に、千葉のクラブスタッフや報道陣が寄せ書きをした。

千葉の斉藤和夫テクニカルダイレクターは横断幕に『J1へ』という文字を書いていた。

千葉サポーターが書いたと思われるメッセージ。J2第40節・松本戦では雨がかなり強く降ったこともあって、その日に書かれた寄せ書きには文字が薄くなっているものもあった。

千葉のクラブスタッフや報道陣はメッセージとともに自分の名前を書いた。こちらは千葉のクラブスタッフが書いたメッセージ。

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