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【ヤマザキナビスコカップ:決勝 広島 vs G大阪】森保一監督(広島)記者会見コメント(14.11.08)

●森保一監督(広島):

「我々は優勝を目指して準備し、ここにやってきたわけですが、そういった意味では今日勝てなかったこと、優勝できなかったことを残念に思います。選手は非常にいい準備をしてくれましたし、今日の試合前の様子も程よい緊張感とリラックスを持って臨んでくれたと思います。一旦リードしていたところから試合をひっくり返されてしまって負けたことに関しては残念に思うのと、そういう時の戦い方を選手に伝えるのは自分の役目だと思うので、選手の頑張りを勝利につなげさせることが出来なかった自分の力のなさを痛感しています。

今日この決勝という舞台で負けて、今日の試合に限っては敗者になりましたが、我々はこの決勝の舞台に勝ちあがってくるまでに、非常に苦しい戦いを総合力・団結力を持って勝ち抜いてきました。この舞台に来られたということを選手の頑張りを誇りに思い、選手にねぎらいの言葉をかけたいと思います。こういう素晴らしい舞台に立たせてくれた選手、選手を支えたスタッフに感謝したいです。

今日も沢山の我々のサポーターが駆け付けてくれて、そのサポーターの皆さんに優勝を届けて喜ばせてあげたかったですし、関わる全ての皆さんに喜んでもらえる優勝を届けようと思っていたのでそれが叶わなくて残念です。今日優勝したG大阪の選手スタッフ、サポーターの皆さんにおめでとうございますと伝えたいと思います」

Q:優勝に足りなかったものは?パトリック選手にやられた部分があると思うか彼のマークについて。

「優勝に足りなかった部分という意味では、最後の勝負強さというところだと思います。3点目を入れられたところは、我々に一人怪我人が出ていて、丁度最後のクロスが左サイドを攻められたと思うんですけど、怪我人が出ているところをプレーが止まらなくてそこを突かれて決められたということで、勝負どころになる部分で相手にチャンスを与えてしまいました。2−0になった時も、もう少し辛抱して相手に得点を与えない、相手に勢いを持たせないというところで、もっと我慢して試合を進めるとか、勝負強さをまだまだ身に着けていかなくてはいけないと思います。

パトリック選手に関してですが、彼に2点取られて、もちろんマーキング、ボールの出所のところでの守備という部分もあるが、試合全体を通して彼のフィジカルは規格外だったと思います。やられたのは残念ですが、うちの選手はああいうフィジカルの強い選手に対しても勇気を持って戦いを挑んでくれていたと思います。これからああいう選手も抑えられるように、もっとチームとしても選手としても成長していかなくてはいけないと思います」

Q:後半の頭から石原選手と高萩選手のポジションを入れ替えたように見えましたが?

「固定しているつもりはないですし、試合の流れで流動的にシャドーのポジションは右と左が変わるというのは状況に応じてやっています。僕は特段指示を出したわけではありません」

Q:リーグの連続優勝から今シーズンに入って、残念ながら一つのタイトルも取れなかったが、去年にあって今年足りなかったものは?

「チームとしての経験値というか上積みの部分で、周りの皆さんは2012年の優勝、2013年の優勝、そして今年と毎年チーム力に上積みがあると見られていると思います。もちろん我々も優勝して更にチーム力をあげてやっていかなくては更なる成果は得られないと考えてやっていますが、優勝した後にも主力の選手は何人か移籍で抜けていて、その中でまた新しい選手が入ってきてくれて、もちろん力のある選手が加わってくれた今シーズンだったわけですが、上積みという意味で言うと、連携の部分をまた再構築してチーム作りをしなくてはいけないということで、少し優勝争いとかタイトルを手にするに至らない結果になったのかなと思います」

Q:先程勝負強さという話が出ていたが、カップ戦に対する弱さというのはどうとらえているか?

「今日に関しては選手はいいプレーをしてくれたし、先程も言いましたが2−0とリードした中でやはり僕が選手に戦い方をもっと明確に伝える事をやらなくてはいけなかったかなと思います。そういった意味では選手どうこうというわけではなくて、僕の力のなさが今日の敗因だと思います」

Q:先程「戦い方を伝えられなかった」という話があったが、具体的には?

「得点を奪った後、G大阪のキックオフになった時に、そこから相手の勢いが増すというのもありますが、簡単に我々陣内に攻め込まれている状況がありました。得点を奪った後に、相手の勢いをしっかりと止めて、失点を防げるようにしなくてはいけないと思います。それは、単純に守るというだけではなくて、相手の勢いを更に上回っていくために守備の部分と、プラス攻撃の事も考えながらやっていかなくてはいけないと思います」

Q:2−1の状況で後半に入ってG大阪が攻めてくることは考えられたと思うがそこでのゲームプランは?

「我々がリードしている状況なので、しっかりと守備をしたうえで相手が攻めてくるだろうと。そこで我慢しつつ、攻撃すること、追加点を奪う事を忘れずに、守備だけにならないようにと伝えました。しっかり守って追加点を奪うようにと。(カウンターが機能しなかった理由は?)G大阪の守備がよかったと思いますが、選手もこれまでの戦いで色々な経験をしていますし、失点してしまって結果論だけで言えばやられてしまった部分だけにポイントが行ってしまうと思いますが、選手が守りに入ってしまって、積極性をなくしたり、ナーバスになってしまったりとかはなかったと思いますが、ボールの出所のところで厳しくアプローチするところと、最後ゴール前でやらせないようにするというところは成長できるようにやっていきたいと思います」

以上
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