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【J2:第39節 讃岐 vs 北九州】レポート:奇跡の結末に望みを繋ぐ同点ゴール。序盤の失点を取り戻した讃岐が勝点1を手に入れる。(14.11.02)

勝つためには無失点で、少なくとも前半は0−0で折り返して後半勝負だと思いながらピッチを見つめていた前半8分。北九州・冨士祐樹が蹴った左コーナーキックからのこぼれ球に反応した風間宏希の右足ボレーが無情にも讃岐ゴールネットを揺らした。0−1、勝利という結果が欲しい讃岐にとって厳しい展開となった。
しかし、スタンドのサポーターの気持ちと同じように選手は怯むことなく積極的なプレスからボールを奪って、逆に攻撃が活性化したような印象を受けた。12分と20分には左サイドを抜け出したアンドレアからのクロスを沼田圭悟がフリーでヘディングするなど攻め込むが枠を捉えることが出来ない。26分には武田有祐のロングスローから沼田の左足。その後も高橋泰のポストプレーから沼田や古田寛幸がシュートを打つがチャンスを活かせず、39分には高木の左サイドからのフリーキックをファーサイドの沼田が頭で合わせたがこれも枠を捉えることが出来なかった。前半のシュート数は讃岐が7、北九州が3。

決定機とシュート数では上回りながら前半は0−1。試合後、監督会見場での質疑応答で記者から決定機が決められない事を質問された北野監督は「それは・・・・、入る時は入るし、入らない時は入らない。みんな入れようと思って魂込めて打っているので、そこで入らないのは私の指導力不足だと思います」と答えたのが印象的だった。

後半、まずは同点に追いつきたい讃岐は64分、古田に替えて木島良輔を投入。木島がピッチに立つとスタジアムの空気が変わる。沼田の同点ゴールが生まれたのはその直後の67分だった。讃岐は更に野口遼太と福家勇輝を投入しゴールを目指すが勝ち越すことは出来なかった。
北九州は2トップが讃岐のセンターバックに封じ込められて不発。後半にあった決定機も決めきれず今節引き分けた3位磐田を抜くことは出来ず順位は4位のままだ。

同時刻に味の素スタジアムで行われた20位東京?と札幌の試合はスコアレスドロー。この結果、讃岐と東京?の勝点差に変化はなかった。今節、松本が2位を決め、富山の22位が確定した(※)。リーグ戦の終わりは近づいている。今のメンバーで戦えるのもあと数試合、悔いが残らないようチーム一丸となってチャレンジしてほしい。北野監督も「チャンスがある限り、死に物狂いで追いかけ追い抜きたい。がんばりましょう!」と語った。次節アウェイ札幌戦は讃岐のユニフォームスポンサー「神内ファーム21」のホーム・北海道だ。札幌ドームでチーム全員とサポーターの笑顔が見られることを期待したい。

残り3試合で20位東京?との勝点差は5、厳しい数字だが可能性はある。がんばれ、カマタマーレ讃岐!

以上

※編集部注:J1昇格・J3降格は、Jリーグ理事会の承認をもって最終的に確定します。

2014.11.02 Reported by 大森一(オフィスひやあつ)
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