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【J1:第29節 C大阪 vs 徳島】プレビュー:J1残留へ、崖っぷちの17位C大阪と、後がない18位徳島。意地の勝利を手にするのはどちらか!?(14.10.21)

前節の結果により、J1残留ラインの15位・甲府に勝点3ポイントの差をつけられてしまった17位・C大阪(勝点26)。そして、今季わずか3勝、初のJ1にて獲得した勝点も13に留まり、今回の試合の結果如何によっては、J2降格圏となるシーズン16位以下確定の可能性がある18位・徳島。2014年は悔しさにまみれた両者が、この第29節、C大阪のホームであるキンチョウスタジアムで、顔を合わせる。最近10試合でも、C大阪は2勝2分6敗、徳島は1勝1分8敗と、波に乗りきれていないこともあって、この終盤戦で意地を見せるべく、今節での勝利を1つのきっかけに這い上がりたい思いは、双方強いことだろう。

10月に入り、J1第27節の清水戦(0-3)、天皇杯準々決勝の千葉戦(0-1)、J1第28節の鳥栖戦(0-1)と、公式戦3試合ゴールから遠ざかっているC大阪。それでも、清水戦、千葉戦に比べれば、鳥栖戦ではチーム全体で泥臭くハードワークする姿勢や、球際での激しさ、身体を張ったプレーなども随所に見られ、大熊裕司監督のもとでの『走る』、『戦う』というスタイルは、再び発揮できつつある。

もちろん、長谷川アーリアジャスールの鳥栖戦後のコメントにもあるように、今置かれているC大阪の状況は「結果がすべて」。ただ、ここから結果を勝ち取るため、クラブが3度目の監督交代後に目標として示した『J1残留』を達成するためには、桜色のイレブン全員が攻守にハードワークしなければいけないことも、最低限のノルマとして再認識させられた。それだけに、中3日のタイトな日程のなかでも、チーム一丸となって走りきる、攻めきることが、C大阪には求められる。

今節からは、U-19日本代表FW南野拓実もチームに復帰。AFC U-19選手権での連戦のみならず、ミャンマーからの長距離移動で19日に帰国したばかりという強行日程をこなす19歳だが、その日の練習から即合流。若きエースは、前節出場停止だった楠神順平や、鳥栖戦に帯同しなかったフォルランとともに、徳島戦での出番に向けて準備を整えている。永井龍と杉本健勇の生え抜きコンビや、J1ホームゲーム2戦連続得点中のカカウなど、攻撃のタレントはそろっているだけに、今一度、彼らの存在感を発揮したいところ。ホームに集う桜色のサポーターに、公式戦4試合ぶりの勝利をプレゼントすることが、再びJ2降格圏からの脱出を図るための一歩となる。

一方の徳島は、前節の神戸とのホームゲームでは、一時は逆転にも成功したが、2-2のドロー。連敗を6で止めたものの、今節では負ければ自動的に、引き分けや勝ちでも15位・甲府の結果によっては、16位以下が確定するということもあり、後がない、なお一層厳しい戦いは続く。

それでも、神戸戦では、最後の勝利となった第21節・新潟戦以来、7試合ぶりの複数得点を記録。また、GK長谷川徹をはじめ、粘り強い守備も見せ、再三のピンチも耐えしのいだ。今節では、神戸戦で契約上の理由により出場できなかったエステバンも戻ってくる。さらに、アドリアーノ、濱田武、松井謙弥、青山隼、小暮大器といったC大阪在籍経験者にとっては、古巣対決ということもあり、気合いもすこぶる高まっていることだろう。今季4勝目を奪うべく、徳島イレブンは堂々と敵地に乗り込む。

リーグ戦の対戦成績では、J2時代を含め、C大阪が7勝3分1敗、ホームでも4勝1分と圧倒しているこの対戦カード。柿谷曜一朗(現バーゼル)の古巣凱旋試合となった鳴門大塚での第2節でも、C大阪が山口蛍のゴールなどで2-0と下し、今季チーム初勝利をあげている。果たしてデータ通りの結果となって、C大阪がキンチョウスタジアム今季ラストゲームを勝利で飾り、徳島に引導を渡すのか。それとも、徳島がアウェイC大阪戦初白星をつかむのか。サバイバルマッチの様相を呈している両者のぶつかり合い、鬼気迫るプレーは、必ずや見応えあるものになるはずだ。

以上

2014.10.21 Reported by 前田敏勝
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