秋も深まり涼やかな風を感じるようになった今日この頃。3月に開幕したリーグ戦も残り6試合となり、いよいよ大詰めとなって来た。その中で今節は、讃岐vs愛媛の『四国ダービー』となっており、白熱した試合が期待される。
讃岐は前節アウェイで福岡と対戦。16分に高橋泰が技ありのループシュートを決めて先制するも、後半にコーナーキックから1−1の同点とされてしまう。それ以降も守りに徹する我慢の時間が長くなる展開となるが、アディショナルタイム直前、左サイドを抜け出した小澤雄希が逆サイドに低いクロスを入れると、そのボールに途中出場の関原凌河がドンピシャに合わせ2−1で勝利。試合後の会見で北野誠監督は「狙い通りのところを崩すことができた」と、スカウティング通りの戦いが出来た理想的なゲームと振り返った。そしてチームも今シーズン2度目となる連勝を飾り、20位の東京Vとの勝点差も5と縮めた。
そして今シーズン初の3連勝を目指す讃岐は今節、ホームに愛媛を迎える。前回の対戦では0−2で敗れており、そのリベンジに期待がかかる。北野監督は「前節の福岡戦と同じように戦っていきたい。愛媛はボールをつないで来ると思うので、そこから相手の弱点を突いて得点を狙いたい」語った。また、時間帯や得点状況など、愛媛戦で考えられるパターンを想定しながらトレーニング行い、入念にその動きを確認していた。そして守りに関してGKの瀬口拓弥は「前の3枚(河原・堀米・西田)をどう止めるかだと思う。全体的にしっかりプレッシャーをかけて、失点を防ぎたい」と語り、自身のプレーだけではなく、DFのポジション取りやプレスのかけ方などもポイントに上げた。
対する愛媛は前節、ホームで横浜FCと対戦。讃岐と同じように前半に先制するも後半に追いつかれる展開となったが、70分に自陣でボールを奪うとそこからカウンターを仕掛ける。堀米勇輝から河原和寿に縦の長いパスが送られると、最後は河原からのラストパスを受けた西田剛がきっちりと決め勝ち越しに成功。こちらも2−1で勝利し、5試合ぶりとなる白星を手にした。石丸清隆監督は試合後「同点に追いつかれてもゴールを目指すことは選手がよくやってくれたし、勝利に値するゲーム内容だった」と振り返り、全力で戦った選手をたたえた。
愛媛はここまで勝点41で順位も19位。連敗などもありなかなか波に乗れていない印象だが、ここまでの総得点は46と、すでに昨シーズン(43得点)を上回っている。パスサッカーから得点を狙い、ここまでチーム最多10得点を上げている河原を始め、ドリブルで相手陣地に鋭く切れ込む堀米、そして前節、決勝ゴールを決めた西田がその中心となる。自分たちのサッカーを貫き、讃岐の守備をどう崩すのか、今節はその攻防に注目が集まる。
そして今回、会場周辺では『かまたまつり2014』を開催。限定プレゼントやゲームコーナーなど、香川県内の学生が企画したアトラクションが予定されており、四国ダービーをより一層盛り上げてくれそうだ。
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2014.10.18 Reported by 小谷秀斗(オフィスひやあつ)