10月4日、水戸は第35節・札幌戦前に記者会見を行い、来春に「水戸ホーリーホック後援会(仮)」を設立することを発表しました。
スポーツ文化を通じて水戸市をはじめとする地域社会に貢献し、青少年少女の健全な育成に寄与するとともに、地域経済の活性化を図ることを目的に、支援の輪を広げていくための組織です。
もう一つ、大きな発表がありました。同会の会長に水戸徳川家第15代当主で現在公益財団法人徳川ミュージアム理事長を務める徳川斉正氏が就任することが決まったのです!
「ホーリーホックは発足した時から我が家の分家のような存在。以前から興味がありましたし、遠くからですが、試合を拝見していました」とこれまでのホーリーホックとの繋がりを語った徳川氏。今後の意気込みについて、「Jリーグが掲げている百年構想のように、スポーツでもっと幸せな地域づくりに貢献したいと思ってお引き受けしました。東日本大震災を乗り越え、頑張っているもの同士。お互い支え合っていければと思っています。後援会として、市民として水戸ホーリーホックがより良いチームになっていくよう支援したい」と力強い言葉を並べてくれました。
会見ではホーリーホックのエンブレムについても話題が及びました。エンブレムには徳川家の葵が施されていますが、これは9代斉昭公の紋なのです。
「2代光圀公が情の人であれば、斉昭公は熱の人。サッカーを熱く戦うには、斉昭公の紋がいいだろうと思い、その紋の使用を勧めたのです。葵の英文名はホーリーホック。葵は日陰で育ち、葉の裏に花を咲かせる地味な草。しかし、とても強い草なのです」
まさにクラブ創設以来辛抱強く歩んできた水戸にピッタリの紋と言えます。エンブレムの意味を知り、ますますホーリーホックのあるべき姿が明確になりました。
最高の後押しを受け、さらに地域に密着しながら、地域に愛されるクラブへと発展をしていく基盤ができました。水戸ホーリーホックは「地域のために」を合言葉にこれからも前進し続けます!
以上
2014.10.09 Reported by 佐藤拓也