J1昇格プレーオフ進出の権利を確実に勝ち取るために、第36節・10月11日(土)のアウェイ松本戦に向けて、今季5度目の前々泊を敢行する。リーグ終盤戦を迎え移動距離の長いアウェイは負担が大きく、今月は上位陣との連戦。「選手には目に見えない負担がかかる。シーズンが始まる前に、この10月がヤマ場になるのはわかっていた」と青野浩志社長。
常々、チームとフロントは車の両輪と語る青野社長だけに、前節・第35節の磐田戦で快勝したチームを加速させようと、フロントもバックアップは惜しみない。昨季までクラブには多額の債務超過があり、アウェイではベンチメンバーを5人しか帯同できないことも多々あった。しかし、今季は債務超過が解消され『守りの経営』から徐々に攻撃にシフトできている。「勝負どころを見極め、必要な時は(お金を)出すことは惜しまない」と勝負師の顔を見せた青野社長。当初の『予定通り』に試合の2日前にチームを送り出すようだ。
今季から加入した伊藤大介は、「(前所属の)千葉のときはアウェイ移動は楽しかったけど今は…」と言葉を濁し、「バスに乗って、飛行機に乗り、またバスで6時間は当たり前。ホームでは利点だが、さすがにしんどい」とポロリと本音を語った。だからこそ「クラブの配慮を感じる。絶対に勝たなければならない」と力説した。
現在、大分は勝点54で6位。3位磐田との勝点差は5と射程圏内ではあるが、10位札幌とも勝点差は5と、連敗すれば一気に順位が入れ替わる可能性もある。今節はJ1昇格プレーオフ圏内を確保するためにも重要な一戦だ。ただ、今季の前々泊した結果は4分1敗。厳しいアウェイの戦いで何とか勝点を拾っているとの見方もできるが、やはり勝利が欲しいところだ。
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10月11日(土)J2 第36節 松本 vs 大分(13:00KICK OFF/松本)
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2014.10.08 Reported by 柚野真也