●ペトロヴィッチ監督(浦和):
「試合の内容に関してはそれほど多くのコメントは必要ないでしょう。芝の上に水が浮いているような状態のなかでのゲームでした。試合前から、今日のゲームは本来より1人少ない形でゲームをしなければいけないということは分かっていました。今日は攻撃においてGKをフィールドプレーヤーとして数えられない、そういう状況でのゲームでした。私がこのチームを率いてから初めて、ボールを持ったらとにかく前に、相手の裏側に長いボールを蹴っていこうという指示を選手たちに出しました。こうしたピッチ状況では、我々が普段やっているようなパスのつなぎ、コンビネーションというのは不可能だからです。
長いボールを多く入れるような戦術のなかで、セカンドボールをしっかりと拾っていこうという話は選手たちにしました。我々がいい予測のなかから多く拾えていたこと、そして相手を押し込みながら試合を進められたこと、そうしたことが勝因になったと思います。そういった展開を最初から最後まで続けてできた、今日のゲームで勝利に値するプレーができたと評価しています。今日は非常に強い気持ちを持って戦ってくれた選手たちを称えたいと思いますし、これから入る中断期間で残り7試合を戦ういい準備をしていきたいと思います。
今日は非常に天候が悪いなか、スタジアムに駆けつけて応援してくれたサポーターには大きな感謝をしています。今日は前半に0-1でリードされるという非常に難しい展開のなか、サポーターのみなさんは最後まで選手たちを後押ししてくれたと思っています。その後押しに感謝をしたいです」
Q:本来のサッカーが全くできないなかで90分間戦ったが、選手たちに忍耐を強調したのか、それとも選手たちが成長したのか?
「もちろん試合前に、選手たちに強い気持ちを持って戦うという話をしました。ただ、選手たちは過去の経験から非常に成長してくれていると私は見ています。2年前であれば、今日のような立ち位置であった札幌にホームで負けています。そして昨年であれば、湘南、甲府といった残留争いをしているチームと引き分けました。そういう経験から選手たちはしっかりと学び、今日の勝利につなげてくれたと思っています。次のホーム(10/22・水)でも甲府との難しいゲームが待っていますが、今日のような難しい状況下での試合を見る限り、選手たちはそのとき、その試合において何ができるのか、どういう戦いをしなければいけないかということを頭に入れて戦ってくれたと思います」
Q:今日は2点ともFKからだったが、指示はあったのか?
「我々はゲーム形式の練習が非常に多いチームですが、ここ最近はゲーム形式の練習のなかにセットプレーを入れてトレーニングをしています。今日のような状況下のゲームでは、セットプレーはカギになってくるということは試合前に選手たちにも話をしました。今日のゲームはCKが非常に多かったと思いますが、セットプレーがカギになると話をした通り、選手たちはそういった場面で集中をして、得点につなげてくれたと思っています。
ただ、トレーニングをしたから得点が生まれたとは思っていません。なぜなら、今日は非常にCKの数が多かったですけど、そこでは得点をしていませんし、過去の試合のなかではもっと少ないCKの数のなかで得点をした場面もあります。ただ、選手たちが集中して戦ってくれたことは事実だと思います。私はとにかく今後の試合のなかで、こういった天候、ピッチでの試合がないことを神様に祈るしかない。みなさんにとっても、退屈というか、面白くないゲームだったと思います」
以上