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【J2:第35節 水戸 vs 札幌】プレビュー:ゴールドの記念ユニフォームで戦う水戸。前に立ちはだかり続けてきた札幌との一戦に挑む(14.10.03)

今節札幌戦と次節富山戦を水戸は「創設20周年記念試合」と銘打ち、フィールドプレーヤーはいつものホーリーブルーのユニフォームではなく、輝くゴールドのユニフォームを着用して試合に臨む。「いつもと違った感じになると思いますが、それも楽しみ」(三島康平)と選手たちは“特別な一戦”を楽しみしている。記念すべき一戦で勝利して、シーズン終盤に向けて勢いに乗るきっかけをつかみたい。

昨年から札幌戦は水戸にとってターニングポイントとなってきた。昨季、夏場に水戸は調子を上げて8試合でわずか1敗という好成績をおさめて上位進出へ望みをつなぎ、そして8月25日に行われた第31節札幌戦に挑んだ。札幌は8位、水戸は9位、同勝点で並ぶチーム同士による上位戦線に生き残りをかけた一戦となった。そこで水戸は先制しながらも逆転負けを喫してしまう。気落ちしたチームはその後3連敗を喫し失速してしまったのである。

そして今季も札幌に意気消沈させられた。第13節岐阜に劇的な逆転勝利をおさめ、第14節では京都に5対1の大勝。いよいよ上昇気流に乗ったかというところで迎えた第15節札幌戦、アウェイに乗り込んだ水戸は札幌に0対4という大敗を喫してしまう。そして、今季もそこから3連敗を喫すことに。この2年間、水戸の前に札幌は壁のように立ちはだかってきたのだ。上位に行くためにも乗り越えないといけない相手なのである。「今年は札幌に勝って勢いに乗りたい」。鈴木雄斗は意気込む。

現在水戸は16位。しかし、J1昇格プレーオフ圏内の6位とは勝点10差。「6位以内をまったく諦めていない」(金聖基)と選手たちは声を揃える。第32節湘南戦からの上位との3連戦を1勝1分1敗という結果で終え、これまで積み上げてきた力に一定の自信を持つことができた。だからこそ、今節の札幌戦は大きな意味を持つのだ。記念すべき試合で、壁を突き破る勝利を手にしようと選手たちは燃えている。新たな歴史を築く1勝を、チーム一丸でもぎ取りに行く。

札幌にとっても大事な一戦であることは言うまでもないだろう。バルバリッチ新監督の指揮のもと、ここ2試合は3−4−3にシステム変更。「選手個々の能力が生きるようになっている」と柱谷哲二監督が評すように、チームのポテンシャルを最大限に発揮できつつある。そして前々節は5位岡山に3対1の勝利、前節は2位松本を2対1で撃破。6位との勝点差を3に縮め、いよいよプレーオフ圏内入りを射程距離にとらえた。このまま一気に上位に食い込むためにも勝点3を積み上げなければならないのだ。

明確なスタイルを持つチーム同士の対戦。互いによさを潰し合うようなゲームになることはないだろう。両チームのストロングポイントを出し合う激しいゲームになることに違いない。そして、相手を上回ることができたチームが勝利をつかむこととなる。水戸の創設20周年を祝福するような好ゲームが繰り広げられることに期待したい。

以上

2014.10.03 Reported by 佐藤拓也
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