●宮阪政樹選手(山形):
Q:約60メートルのフリーキックが決まりましたが?
「(川西)翔太君がファウルもらってくれたので、その時点で『ボール止めて』って翔太君に言って、翔太君もすぐわかってくれたので、止めて、打ちました。風は最初から追い風というのはわかっていたので。翔太君がファウルをもらう前に周りは見ていて、サイドチェジしたいなとは思ってたんですよ。キーパーも出ていたのはわかってたので、打ってみようかなと。
(Q:入ったときの感想は?)
それはうれしかったです。それ以外の言葉はないです。『やってやったぜ』みたいな感じです。けど3点目ですよね。前半に3点取れたのはよかったし、後半また1点取れたのもよかったですし、無失点で終われたのもよかったです」
Q:これまで決めたゴールでも最長?
「あれ以上はないんじゃないんですか?小学生のときは、ハーフウェイラインから直接キックオフゴールというのはありました。大人用のコートになってからは一番長いと思います」
Q:チームとして集中した試合ができたのでは?
「でも立ち上がりはあまりよくなかったので、入りをもっともっと改善しないといけないです。途中から相手を押し込めたのは非常によかったです。しっかりとカバーもチャレンジもできていたし、みんながハードワークできていたのはよかったと思います。でもまだまだ改善しないといけないところがあるので」
Q:同期加入の日高選手もJリーグデビューを果たしました。
「そうですね、うれしいですね。リーグ戦初めてなので。パス交換もしましたし、やっとリーグ戦で一緒に出られたのでうれしかったです。勝手に僕が思ってるだけかもしれないですけど。(日高)慶太のプレーもわかってますし、慶太も俺のプレーをわかってると思うので、そんなに(プレーでの)要求はないです」
Q:今日のゴールは「ベストゴール」の対象になるのでは?
「一昨年1度獲っているので、選ばれたらうれしいです。投票してください。クリックしてください」
● 川西翔太選手(山形):
「システムが変わって自分が出るようになって、複数得点がなかったなか、前半を3-0で折り返せたという部分で、本当にいい形で折り返せて、結果的に4-0で複数得点入って勝てたことはよかったと思います。心掛けていることは、ディエゴとザキさん(山崎)の3人の関係。3人が近い距離で簡単にプレーしてシュートまで行く形を増やそうとして、そういうところを心掛けてプレーしています」
Q:自身のゴールについては?
「コースが空いていたからという感覚の部分が強いです。ゴールというよりチームの勝ちを大前提にして、前からプレッシャーをかけてザキさんだったりディエゴだったり、そういうところを大事に考えてやっている。自分のゴールも狙っているんですけど、チームを第一に考えてやっています。ああいう場面で決められたのはいいんですけど、もっと簡単にディエゴに預けて決められるシーンもあったし、そういうところをどんどん増やして、もっと点取って勝てたらよかったんじゃないかなと思います」
Q:J1昇格プレーオフ進出と次節の連勝に向けての意気込みをお願いします。
「今年、連勝がないというのが1つの課題なので、連勝して1つでも上の順位に行って、J1昇格プレーオフ圏内に入りたい。圏内に入るだけじゃなくて、1つでも上位に入りたいと思います」
●松岡亮輔選手(山形):
「ポンポンと点が入って、そういう意味では試合は進めやすかったです」
Q:広いバイタルエリアをボランチ2人で対応するような時間もありましたが?
「でもそこで負けると、拾われると、僕たちのチームは押し込まれるし、モンテディオのサッカーはできなくなる。どういう対処をしてこようが、その空間では負けないように、相手をリスペクトして全力で走りきるだけです」
Q:相手が事前の予想とは違う戦い方をしてきたと思いますが、そのあたりの対応の部分はどうでしたか?
「分析していた選手も違くて、ミーティングとは違ってましたけど、それはよくあること。だからどういう選手が来て、どういうシステムだろうが、まずはモンテディオのサッカーを貫く、貫く努力をするというのは変わりないかなと思いました」
Q:今日も松岡選手のパスカットから攻撃に出るシーンが多くありましたが、4点目も松岡選手のアプローチが起点となりました。狙いどおりでしたか?
「いや、あれはラッキーかなと。ボールに行ってうまく取れたまではよかったんですけど、そのあとに(川西)翔太からもらってディエゴへのパスというのが引っかかったので、そこを通せるようになれればいいかなと思いました。この4-0って一見大勝ですけど、昨日のJ1の試合なんか見てると、やっぱり1つ1つのプレーに正確さがある。少し隙を見せるとゴールまで持っていかれるという危機感も、徳島vs鹿島を見てても思うので、今日4-0で勝っても、本当に自分たちがめざしている場所を考えれば安堵していられないなというのはあります」
●日高慶太選手(山形):
「天皇杯は出させてもらったんですけど、リーグ戦というか、ホームがまず初めてだったということで、正直、自分も出るときどんな感じなのかわかんなかったですけど、出た瞬間、自分が思ったよりもいろんな気持ちがこみ上げてきました。使ってくれた監督にも感謝ですし、2年半出られないなかでも練習に来てくれるサポーターだったり、声をかけてくれるファンの人たちに支えられて今の自分がいるのは間違いない。そういう感謝の気持ちがあって、とにかくピッチで、短い時間でしたけど、やれるだけやって恩返しが少しでもできればなと思いました。プレーの部分では、点差が開いてたんですけど、もっと自分たちでボール持ててもいいかなというふうに見ていて感じていたので、自分が入ったらうまくボールを散らしてと考えてましたけど、やっぱり時間が短かったので、なかなか試合をコントロールする時間はなかったです。でもミスもなかったですし、落ち着いてはやれたと思います。もちろん、選手としてスタメンで出たり長い時間出るというのは、そういうところに目標を置かないといけない部分だと思うんですけど、どんな立場でもチームのためにやらなきゃいけない役割というのをしっかり把握してチームに貢献したいと思います」
●古田寛幸選手(讃岐):
「難しい展開でしたね。相手のプレッシャーをかいくぐるだけのポゼッション能力がなかったから、やっぱり相手のプレッシャーに圧倒されてチーム全体としての勢いがなくなってしまった。監督からも『前からプレッシャーかけていこう』という話もありましたし、推進力というところを重要視してやっていたんですけど、相手の勢いにやられてしまったかなという感じですね。前半3点取られたら厳しいですし、1失点目は11分ですか。早い時間に失点してしまうと難しい展開ではあったと思うんですけど、ただそこでチームとして流れを変えきれなかったというところが、まだまだ足りないところですね」
Q:アンドレア選手の両サイドの深い位置で起点をつくるところが序盤はよかったですが、点を取られてからが厳しかったのでは?
「そこを使うというのはチーム全体としての意識としてあったんですけど、アンドレアがキープしたあとの押し上げであったり、そこを消されたらチームとしてどういうふうにポゼッションしていくのかというところがやりきれなかった感じはありますね。相手の速いプレッシャーに圧されてしまったかなという印象ですね。中盤にもスペースがなく、なかなかいい状態で受けられなかったです」
Q:残り8試合ですが、この戦い方について古田選手自身はどうしていけばいいと考えていますか?
「相手によっていろいろサッカーを変えるというか、やり方はいろいろあるので、監督が求めるものをチーム全体として統一してやるべきだと思いますし、チームとしてバラバラになってしまったらなかなかうまくいかないと思います。ただやっぱり、やり方とかいうよりは、まず勝ちたいと思う強い意志であったり、球際であったり、運動量であったりというのはどんな相手であっても変わらないことなので、そこは継続してやりたいと思います。まとまりとか一体感というのはこのチームの強みだと思うので、どんな相手であれ、どんなサッカーであれ、まとまってプレーしたいですね。そうしたら絶対勝てると思うので。個人的には1回怪我して復帰して、なかなか自分のいい状態のプレーができていない。それはコンディションの面なのか、相手もあることで、残り10試合を切っていろんなチームがかなり切羽詰まった状態でやっているので、なかなかうまくいくことだらけではないと思うんですけど、このチームは落とせる試合は1試合もないですし、崖っぷちなので、残りの8試合を悔いのないように戦うことが一番かなと思います」
Q:石崎監督のサッカーをよく知っている古田選手から見て、山形での石崎監督のサッカーの浸透度をどのように受け止めましたか?
「全部の試合を見ているわけじゃないですけど、18歳のときからイシさんにお世話になって、イシさんにここまで育ててもらったと僕は思っているので、そういう育てていただいたイシさんの前で恩返しというか、成長した姿を見せたかったんですけど、イシさんのサッカーを今日は完全に見せつけられたなという印象ですね。前からのプレス、切り換えの早さ、ボールを動かしながら取った瞬間に速攻に移るというのは札幌のときにずっとやってたサッカーだったので、ああイシさん変わってないなというあたたかい気持ちもありましたけど、そのサッカーに今日は4-0という形でやられてしまったという悔しさが本当に大きいので、悔しいですね。個人的にもいいプレーができなかったという悔しさがありますし、イシさんのサッカーを見せつけられてしまったなという悔しさがあります」
●西野泰正選手(讃岐):
「こっちが先制点を取れるような展開にしたかったですけど、1点取られてからゲームのプランというか、自分たちがやろうすることができなかったです。本当のゲームの入りはよかったですけど、あのセットプレーが続いたところで、結果論ですけど、もうちょっとコーナーが続かないようにどこかで切るようにしたかったし、あとは1点取られてもそのあとにバタバタしないで、もうちょっと落ち着いてゲームを運べるようにしたかったですね。あの2点目、3点目というのは、崩されてという形ではなくて、なんとなく自分たちがバタバタしてやられた失点です」
Q:前半は風下でしたが、長いボールを使って押し込む意図はあったかと思います。
「アンド(アンドレア)が今日先発だったので、アンドをしっかり走らせて相手のラインを下げさせることだったり、アンドに当たったあとを古田とか関原が拾うという形をもうちょっと作りたかったんですけど、自分たちでバラバラになってしまったかなという感じはありますね。やるべきことをしっかりやれなかったかなと」
Q:そのなかでコーナーキックから取られた失点のダメージが大きかったということですね?
「さっきも言ったように、セットプレーでの1点目の失点が本当によくなかったと思います。2点目、3点目も自分たちがバラバラになって失点してしまいました」
Q:前から行くという戦い方については?
「後半のようにアグレッシブに自分たちがしっかりできていれば、ああいうゲームができたと思うんですけど、やっぱり先制点、セットプレーの失点と、その後の20分、30分の自分たちのプレーがチームとしてのプランを台なしにしてしまったというか。本当はもっと後半のような、ボールを下で動かしてディフェンスは前から行って、奪って、という形をやりたかったです」
Q:東京Vを追いかける立場ですが、残り8試合になりました。
「他力の部分も必要になってくるし、厳しいのはもちろんわかってますけど、ただやっぱりあきらめてないです。こういうときだからこそチームとしての一体感、底力が試されると思うし、本当にここから8試合、魂込めて戦いたいなと思います」
以上