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【J2:第34節 群馬 vs 栃木】プレビュー:秋葉監督、ラストダービー! 指揮官のために、選手は闘う! (14.09.28)

特別な北関東ダービーだ。群馬・秋葉忠宏監督は前々節のホーム札幌戦後に今季限りでチームを退くことを発表。群馬にとって今季最後のダービーは、指揮官にとっても最後のダービーとなる。

昨季、群馬の指揮官に就任した秋葉監督は「北関東制覇」を目標の一つに掲げてスタートを切った。だが、北関東ダービーは試練の場となった。昨季は1分3敗で最下位。雪辱をかけて臨んだ今季もここまで3敗と、まったく結果を残せていない。

対栃木戦でも勝てない状況が続く。群馬は2011年のシーズン最終戦に4−0で圧勝して以来、栃木から白星を奪うことができていない。2012年からの5試合で1分4敗。栃木のパワーサッカーに押し込まれ、サポーターへ勝利を届けられない時間が続く。

リーグ戦では結果が残せていない群馬だが、今季の天皇杯2回戦では栃木を延長PKの末に下して3回戦進出を決めた。結果こそスコアレスだったが、内容的には群馬優勢。その試合でプロ初出場し勝利に貢献したGK富居大樹はその後、レギュラーポジションを奪取。安定したプレーをみせる群馬の新守護神が今節も栃木撃破の旗手となる。

群馬は、ロビーニョ、平繁龍一の2トップが絶好調をキープ。連勝を果たしたこの2試合はふたりで3ゴール。2戦連続ゴールで今季10点目をマークしたロビーニョは「いまのチームはベストの状態。ダービー栃木戦でもゴールを決めてサポーターと監督に勝利を届けたい」と気迫をみなぎらせる。

栃木は最近5試合で2勝2分1敗となっている。7月から8月にかけて6連敗を喫したチームは8月にはドゥドゥが柏へ移籍したが、本間勲と西川優大が期限付きで加入するなど新たな戦力を加えてリスタートを切った。今季の北関東ダービーは現在1勝1敗。今節で栃木が群馬に敗れれば、その時点で水戸の3年連続北関東制覇が決定する。栃木は、北関東制覇の可能性を水戸戦へつなぎたい。

栃木の注目プレーヤーは、新潟から加入したベテラン本間だ。元新潟の群馬・秋葉監督とは2004年に新潟をJ1昇格へ導いたレジェンド同士。今季の新潟では出場機会に恵まれず、戦いの場を北関東へ移した。新潟と群馬は隣県のため、新潟サポーターが応援にかけつけることも予想される。またベンチスタートが濃厚なルーキー中美慶哉は高校時代に前橋育英でプレー。5年ぶりの“群馬凱旋”となる。

群馬は秋葉監督の初陣となった昨季開幕戦、試合終了間際で水戸に追いつかれて1−1のドローで終えた。以来、水戸・栃木相手に6戦連続無得点で6連敗。白星だけではなくゴールも奪えていない状況だ。チームの沽券にかけても「このままで終わるわけにはいかない」(秋葉監督)状況だ。秋葉監督に残された北関東ダービーは泣いても笑っても今節の栃木戦1試合のみ。指揮官に勝利を届けることが選手のタスクだ。

群馬は、秋葉監督が今季退任を発表した札幌戦を契機に前節富山戦でも勝利を収めて約6ヶ月ぶりの2連勝を果たした。クラブライセンス危機で選手予算が限られ、さらにエース平繁が長期負傷離脱を余儀なくされた状況下でチームは必死に中位へ食らいついている。チーム好不調の波が存在するもののチームは昨季と比較して確かに成長を遂げた。だからこそそれを結果として示したい。まだシーズンは終わっていない。群馬は、勝ち続けることでチームの方向性、そして進化を証明する。

以上

2014.09.27 Reported by 伊藤寿学
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