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【J1:第26節 F東京 vs 柏】プレビュー:チームをけん引するF東京と、柏の日本人ストライカーに注目(14.09.27)


現在13戦負けなしでクラブ記録を更新するF東京は27日、ホーム味の素スタジアムで柏と対戦する。23日にそれぞれ勝利を収めた両者。F東京は徳島に4−0で勝ち、柏は2−0で鳥栖を破った。

この一戦で注目は、互いにチーム得点王を担う日本人ストライカーだろう。柏のFW工藤壮人は前節、上位の鳥栖を相手に2得点を挙げてチームの勝利に貢献。フィニッシュパターンが豊富で、思い切りも良い。ためらうことなく、ゴールを目指すストライカータイプの選手だろう。前節出場停止で3選手を欠く中、2ゴールの活躍でチームの窮地を救った。現在7得点でチームをけん引する。
そして、F東京はFW武藤嘉紀だろう。スピードとドリブルに加え、工藤同様に思い切りの良いシュートが持ち味だ。日本代表にも選出され、注目が集まる。当然、マークも厳しさを増しているという。
「最近、なりふり構わず寄せてくる印象がある。相手も研究してきているけど、止められないスキルと、逆を取るプレーも身に着けていきたい」
そう語る武藤は今季、2トップの一角を担う。特に、リーグ中断明けから11試合7得点のハイペースで得点を量産し続けている。現在9ゴールで目標と語ってきた「2桁得点」まであと1点と迫る。ただし、武藤は、ここにきて目標を上方修正しようと考えているようだ。「10点取れば、13得点も見えてくる」と言葉にする。その13得点とは、チームメイトの渡邉千真が横浜FM時代に記録したリーグ新人最多記録だ。

F東京のエースへと成長を遂げた男は、「僕が点を取ればチームは負けていませんよね。これから上位に残るためにも、何としてでもチームのために点を取りたい」とさらなるゴールを希求した。
ただし、彼らとコンビを組むブラジル人ストライカーの存在も忘れてはいけない。柏FWレアンドロは、前線で強い存在感を放つ。工藤に続く6得点を挙げているFWも、F東京が開幕戦で手を焼いた選手だ。F東京のFWエドゥーは頑強な体を生かし、前線でボールを収める。武藤や、周りの選手の得点が伸びているのも、彼の献身的なポストプレーがあってこそだ。

互いに組織的な守備を掲げているだけに、その網をかいくぐってゴールへと迫る前線のストライカーには要注目だ。そして、中位につける両者が上位へ進出するためには勝利が必須だ。本懐を遂げるのは、柏の「9」か、それともF東京の「14」か。キックオフから目が離せない対決となるだろう。

以上

2014.09.26 Reported by 馬場康平
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