前節の北九州戦に続いて、京都は西京極での連戦。今度こそ、ホームでの必勝を誓う。第23節(7/26)の福岡戦を最後に西京極で勝利の瞬間を迎えていない。水戸戦(第25節1-1)、大分戦(第27節2-2)、そして前節の北九州戦(1-1)。川勝良一監督も「内容ではいい面もある、でも、それだけでは困る。勝たないと」と危機感を持つ。今節の千葉戦で勝利することで、引分けてきた今までを「内容を積み重ねてきた」と、観てくれてきた人たちに感じてもらえるだろうということだ。何としても勝たなければならない。今節に向けての練習でも指揮官の怒声が響くピリピリしたものになっていた。駒井善成は勝点を伸ばせない状況に「全部、勝ちに出来る試合だった。それを勝ちに持っていけるチームこそが強いチームだと思うし、自分たちもそれにならないといけない」と、今節の勝利へ意欲を見せる。
対戦相手は千葉。川勝監督は千葉の印象について「ケンペスがいる時いない時でゲームが違う。ウチとしてはいてもいなくても対応できる様にしたい」とした。千葉は前節、水戸と対戦し1−0で勝利している。ケンペス不在だった。内容的には、シュート数を観ても水戸22本と千葉7本と、千葉が苦しかったことが分かるが森本貴幸のPKで勝利に結びつけている。チーム得点ランクでもケンペスが10得点でトップ。続いては谷澤達也、山中亮輔、井出達也、森本が3点と並ぶ。
千葉のストロングポイントはサイド攻撃。京都でも元気のあるプレーを見せていた中村太亮が千葉の左サイドバックを務める。京都もサイド攻撃を得意とするだけに、左右のサイドの攻防は見応えのあるものになるのではないか。
川勝監督は今節に向けて、千葉の分析・対策も進めるが「ウチが攻守でやっていること、例えば攻守でのスピードだとか、それらをどれだけやれるかということが大事」と語る。試合でも随所に表れている、京都の『こういうやり方』が、もっと表現出来るようにしたいということだ。もちろん、結果も何が何でも必要で、状況に応じてはパワープレーも辞さないだろう。だが、共通理解を持って今までやってきたこと、磨いてきたこと、洗練させてきたことを表現したい、と考えているのだ。それで点を獲り、ゴールを守り切れば「大きな自信になる」ということは、言わずもがなである。と、同時に、勝利を信じて足を運んで来てくれたサポーターへの「最高の手土産」にもなるはずだ。8位・京都と7位千葉、昇格への足がかりをつくる大一番、大いに期待したい。
以上
2014.09.05 Reported by 武田賢宗