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【FUJI XEROX SUPER CUP 広島 vs 横浜FM】森保一監督(広島)記者会見コメント(14.02.22)

●森保一監督(広島):
「FUJI XEROX SUPER CUPはシーズンの一つの大きなタイトルだと捉えていますので、この試合で勝てたことが良かったと思います。そして、シーズンの幕開けとなるこの一戦であるで、これまでの準備期間でトレーニングしてきたことが内容としても発揮できて結果につながって良かったです。幸先のいい今シーズンのスタートを切れたと思います。ただ、まだこれからもっともっとクオリティを上げていけるようにチーム一丸となってやっていきたいと思います」

Q:天皇杯で敗れた際に試合の入り方がすべてだったと言っていましたが、今回は逆に積極的に試合に入れたと思いますが、その点の指示はあったのでしょうか?また、相手の1トップにボールが入ったときのプレスが厳しかったですが、その指示はあったのでしょうか?

「天皇杯のときも実は入り自体は悪くなかったのですが、あのときと今回で違うのはスケジュール的な条件が違うということです。天皇杯決勝の前に2試合連続で延長・PKまでいって、準決勝も延長・PK。体力を消耗していましたし、そこから中2日で決勝だったということ。マリノスももちろん準決勝から決勝までの日程は同じですが、90分で勝てたチームと、力を出し切ったチームのコンディションの差が天皇杯では出たと思っています。
ただし、天皇杯のときにはそこを言い訳には選手もしていませんでしたし、その反省を踏まえて今回はマリノスがボールを握った時に、ボールホルダーに対してファーストディフェンダーがしっかりとアプローチしよう、そして周りの選手がそれに連動しようと話して、今日の試合に臨みました。
天皇杯も今日も入りはアグレッシブにいこうと話していましたし、それは変わりありません。今日の試合は相手のボールホルダーに対してアプローチがしっかりできたことがいい守備にもいい攻撃につながったと思います。そういった意味では体力的な差は元日の試合と今日の試合のコンディションの違いがあったと思います」

Q:樋口監督が広島のイメージが変わったと言っていました。ボールホルダーへのアプローチが前から前からと積極的になったと思います。ハーフタイムコメントで「リスクマネジメントをしっかりとやること」とあって、この意味について、去年と今日とではニュアンスが違うのではないかと思いますが、どのようなニュアンスなのでしょうか?

「リスクマネジメントという意味は同じです。我々が攻撃しているときに、相手選手が攻め残っている、相手が攻めの準備をしているところをしっかりと見てつぶせるようにしようということ、これまで伝えてきたことを今日も選手に伝えました」

Q:前からプレスにいくのか、引いて守るのかという点では、積極的なリスクマネジメントという意味でないでしょうか?

「選手には状況に応じて使い分けるように伝えています。我々がボールを相手に奪われたときに切り替えを早くするというのは同じです。ただし、判断が必要なのは、そこでボールを即座に奪いに行くのがいいのか、一旦は帰陣してブロックをつくって構えるのがいいのか、というのは試合の状況のなかで選手が判断するようにしています。そこをチームとして意思統一できるように言っています。今日の試合では、ボールを失った後に一番ボールに近い選手がアプローチに行っていたのが今日は多かったとは思います。ただ、基本的な指示はこれまでと変わらずにやっています」

Q:長くGKを務めてきた西川選手が抜けて、林選手が入りましたが、DF陣との連携について今後の見通しはいかがでしょうか?

「西川が抜けて、林が加わってくれて、これまでのトレーニングや今日の試合を含めても全く問題はないと思っています。トレーニングのなかでも連携については、常にGKの林とDF陣とのコミュニケーションを取りながら、確認作業をしながらやってきました。練習試合や今日のゲームでも連携はスムーズにいっていることが結果としても出たと思っています。まだまだ詰めなければいけない部分はありますが、DF陣と林はそれぞれお互いいいプレーをするために、お互いが要求し合って、特に林はチームの戦術に馴染もうと一所懸命に努力してくれているので、そういった意味での戦術浸透は思った以上にスムーズに来ました」

Q:若い野津田選手や浅野選手が伸びて、攻撃陣のバリエーションが増えたと思います。昨年と比較して攻撃陣の違いはいかがでしょうか?

「野津田と浅野が、今日の試合で得点を決めて攻守ともにいいプレーをしてくれました。彼ら2人はこれまでのトレーニングでもトップチームに入ってプレーできるだけのことは見せてくれていたので、今日の試合も思い切って使うことができました。なによりも2人に関して、よかったと思ったことは、元日の決勝のときは二人とも途中出場で出て、あまりいいプレーができなかった。どちらかというと、マリノスのDFに対して全然ダメだった。DFに止められて、うまくいったシーンの方が少なかった。その経験を踏まえて、今日は二人とも素晴らしいプレーを見せてくれて、チームの中のレギュラー争いに加わっていけるくらいのパフォーマンスを見せてくれたことが良かったと思います。
元日のときは我々チームとしての敗戦、彼らもいいプレーをできずに、悔しい思いをしたと思いますが、その悔しさをバネにこうして成長してきてくれていることが僕としても嬉しいことです。
ただし、二人だけでなく、今日の試合に出てもおかしくないくらいのパフォーマンスを、試合に出ていない他の経験の浅い選手もこれまでの練習の中でたくさん見せてくれていたので、これからも若手が出てくることに期待しています。チームとしても若手とベテランが切磋琢磨してチーム力を上げていけるようにしていきます。二人に関しては天皇杯の苦い経験をポジティブに捉えて成長してくれていると思います」

Q:すぐにACLがありますが、ACLに向けて今日の試合の収穫となったポイントについて教えてください。

「チーム全体として移籍・新加入で加わってくれた選手がこの試合でまずはチーム全体としてのコンセプトを理解できたことは、ACL、Jリーグにつながっていくと思いますし、手応えも選手たちのなかにもあったと思いますし、ポジティブに次に向かって取り組めると考えています。
今日のゲームのなかでは守備の部分ではボールへのアプローチと、ファーストディフェンダーから他の選手の連動という点でどんどんプレッシャーを掛けていけたことはACL、Jリーグにつながると思います。攻撃の部分では、これまで通り、DFラインからビルドアップもしますし、プラス、前線にチャンスがあれば速い攻撃もできています。攻撃にしても守備にしてもこの点はこれからも活きてくると思っています。
ただ、今日の試合である程度は満足できる面もありましたが、今日の結果がこれからのACLやJリーグの結果を保障してくれるものではないので、気を引き締めてやっていきたいと思います」

以上
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