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【2014シーズン始動!】甲府:新体制発表会見での出席者コメント (14.01.19)

1月19日(日)、甲府市内でヴァンフォーレ甲府の「新体制会見」が行われました。出席者のコメントは以下のとおりです。
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●輿水順雄社長
「クラブスローガンを披露させていただきます。『飛躍 プロビンチアへの挑戦』です。今年は甲府が次のステップに進むための重要な1年になります。大企業の支えがない地方クラブがJ1のステージで確かな存在感を示し、戦い続けるために、クラブに関わる人がそれぞれの課題に挑戦し大きく飛躍する1年にしたいと思いを込めています。
次にデザインの説明をさせていただきます。デザインは今シーズンに臨むクラブの強い決意の表れを、ビジュアルでも力のある『書』で表現しました。筆の運びやかすれなどにより言葉の意味や躍動するクラブをイメージさせ、これまでのデザインにない迫力を演出しています。各文字を右肩上がりにし、さらに上を目指して進んでいくクラブイメージし、昨年同様にチーム名はもちろん勝利を意味するビクトリーの頭文字Vをデザインのアクセントとしてバックに配置しています。このスローガンの下、クラブが一丸となって今年を飛躍の年とするようにがんばりますので皆さんのご理解とご協力をよろしくお願いします。
ここに勢揃いした新加入の選手・スタッフはクラブが大きな期待を持って加入してもらいました。必ず期待に応える活躍をしてくれると思います。新加入の選手・スタッフをよろしくお願いします」

●佐久間悟GM:
「まずはじめに、甲府に関わる全ての方にこの場を借りて昨年の感謝を心から申し上げます。我々は昨シーズンにクラブの目標であったJ1残留を果たすことができました。特に、第17節以降は城福監督を中心とした皆さんの努力の賜物で残留できたと心から感謝しています。過去にJ1で2年連続で残留をしたことがないクラブにとって、今年は新しい歴史に挑戦することになる。そういうことを我々にとっての大きなモチベーションとしてシーズンに臨むつもりです。
補強についてですが、昨シーズンはある程度のスタートダッシュに成功したと考えています。しかし、シーズン途中で退場者、ケガ人、外国人選手の入れ替えということもあって苦しみ続けたシーズンだったと思います。ただ、リーグ戦の終盤5試合は、城福監督との間で今シーズンのイメージを共有できるものでした。補強のポイントとしては、選手・スタッフ・戦術の継続を図ること。2つ目には、外国人選手の質を高めるということ。3つ目は左利きの選手をなんとしてもチームの中に確保すること。4つ目は、昨年・一昨年と佐々木翔、河本明人と大学卒ルーキーが出てきているように、クラブとしても積極的に起用・登用し、活躍の場を提供するということを主眼においてチーム編成を行ってきました。その中で優先順位として、昨年の大きな課題であった得点力不足の解消を一番に考えてきましたが、これは1人のスーパースターというか得点力のあるスーパースターの獲得だけでなく、選手の組み合わせによる相乗効果、そういったもので得点を増やしていけると期待し、今日の補強に踏み切りました。今年は昨年同様に強固な守備守備は継続してもらいたい。それに新しいメンバーを加えてアグレッシブな守備もできる。あるいはボールポゼッション率を高めることができる。
これからリーグ戦に挑んでいくわけですが、昨年同様にスポンサー、地域、行政の皆さん、サポーターの皆さんには良いときも悪いときも全面的にご支援をいただきたいと思っています。チームの具体的な目標は勝点51、17勝、7位以上。ヤマザキナビスコカップ、天皇杯についても、なるべく上位の戦いをして、できればクラブとして優勝争いに加わっていければと思っています。今シーズンは(予算規模の大きい)G大阪、神戸が昇格してきました。戦国リーグになると思いますが、昨年終盤の戦いぶりを考えますと、我々も相手にとって脅威になる存在になると思っています。今年はJ1の中で甲府が残留争いだけではなく、いい意味での驚きを提供できる1年でありたいと思っています」

●城福浩監督:
「佐久間GMからも話がありましたが、昨シーズン我々が味わった現実、目の当たりにしたものはポジティブなものもネガティブなものもあります。わかりやすい数字を出しますと、当然のこと昨年は15位で終わった。J1残留ギリギリの順位で我々は3〜4カ月過ごす経験をしました。もう1つは、J1のなかで最少の得点であるということ。この2つは我々に突きつけられた現実です。まずはこれを受け止めて今シーズンを闘わないといけない。ましてや、我々と資金的、クラブの規模で同程度だと思われている湘南と大分が降格し、はるかに規模でも資金的にも上回ると思われるG大阪と神戸が上がってくるということでは相当な危機感を持ってシーズンに臨まないといけない。まずは残留という結果を残すことも非常に難しい。
クラブの目標は先ほどGMから話がありましたが、我々は残留することが決して謙虚すぎる目標ではないということは明らかです。最初から危機感を持って取り組んでいきたい。もう1つの事実として、後半の17試合で(甲府の)順位は10位、5勝8分4敗。この後半の4敗はリーグで一番少ない負け数です。また後半の17試合で失点は横浜FMに次いで2番目に少ない。こういう事実を作り出すことができました。1年間で味わったいろいろな経験の中で明らかに積み上げられたものがあると自負しています。戦える手ごたえを感じ、上位とやれる感触を得た昨シーズンの後半戦でした。
それを踏まえて佐久間GMとこのチームの最大の補強は『継続』であるということを合言葉にやってきました。後半戦を戦ってきた失点の少なさをベースにして、最少得点チームであることをいかに脱するのかと、進む方向は明確です。次の飛躍を目指して羽ばたいていった選手もいましたが、我々にとってメンバーの継続、戦術的な継続はある程度目的を達成できた補強だったと思っています。これらを元に、システムで言えば5−4−1、4−4−2を我々は持ち得ている状況なので、より勝点3を取りに行けるチームに変貌していくためにトレーニングを積んで開幕戦に向かって進みたいと思います。まずは昨年の終盤のような守備力を取り戻したい。そこをベースにして今シーズンをスタートすることを選手と確認しました。これから先は1試合1試合が生き死に関わると思うので、勝負にこだわりたい。その中でシーズン途中で目標を上方修正するのが一番望ましい姿だと思います」

●小倉勉コーチ:
「一昨日から甲府に入りましたが、サッカーに対する関心の高さに驚いています。早くチームに慣れて貢献できるようにがんばっていきます」

●金子大トレーナー:
「以前、甲府のアカデミーでトレーナーをしていたので、このクラブに戻って来られてうれしい。チームの力になれるように努力していきます」

●クリスティアーノ選手:
「はじめまして、クリスティアーノです。よろしくお願いします」

●下田北斗選手:
「自分のセールスポイントは左足のキックと運動量だと思っているので、それを発揮してチームに貢献したいです」

●稲垣祥選手:
「運動量とボールを奪うところが自分のセールスポイントです。甲府はすがすがしい街だと思いました。ベテランが多いチームなので、先輩のいろいろな経験を盗んでいきたいです」

●松本大輝選手:
「自分の特徴はスピードを活かしたプレーです。オフザボールの動きは一番気にかけていて、見てほしいプレーです。甲府は僕のような新人選手にも声をかけてくれるサポーターの方がいて、やさしい街という印象を持ちました」

●若杉好輝選手:
「甲府U-18から昇格しました。あだ名はジョニーです。理由は中学のときに出っ歯だったので、ジョニーデッパと言われて、それ以来ジョニーです。甲府は年齢に関係なく選手の仲がいいので、自分もその輪の中に入っていきたいです。プレーの特徴はドリブルとキックです」

●阿部翔平選手:
「名古屋から来ました。ポジションは左サイドです。特徴は左のキックだと思っています。甲府は守備が堅く、サッカーをうまくやるチームという印象でした。僕もその中で左のキックを活かして状況を変えるサイドチェンジのパスなどを出していきたいです。皆さんに応援してもらえるようにがんばっていきます」

〜質疑応答〜

Q:(城福監督へ)今年のメンバーはCF(センターフォワード)タイプの選手がなかなかいない中で、得点力はどう引き上げていくのでしょうか?
「ゴール前で張って待っているタイプの選手は獲得しませんでした。名前は多く挙がったし問い合わせもありましたが、我々はゴールにボールを運ぶためのクオリティや躍動感、最後に飛び込んでいく勢いを重要視しました。ボールを待っていて「最後にパスをよこしてくれ」という選手が何人もピッチに立っているのは我々が目指しているサッカーではありません」

Q:クリスティアーノ選手はどんな面をアピールしたいですか?
「得点に絡む選手をチームは探していたと思うが、ゴールに向かう姿勢をアピールポイントにしたい。どんな(攻撃の)バリエーションでも動いて動いてゴールに向かう姿勢を出し続ける。自分でゴールを決めることができなくてもアシストをたくさんすればチームの得点力アップにつながると思う。

Q:佐久間GMは小倉コーチにどんなことを期待して招聘したのですか?
「まず渋谷コーチに大宮からオファーがあって、我々も契約延長を申し込みました(が、大宮に移籍することに決まった)。城福監督とはいろいろ議論しました。コーチの重要性は大きいので、城福監督のやり方を知っている、昨年のJ1を知っているコーチということを考えると小倉コーチしかいない。代表でのコーチ経験をクローズアップされますが、オシム監督時代の千葉でコーチをされていたので、(若手を伸ばす)そういう部分で小倉コーチの力を発揮してほしい」

Q:佐久間GMの言葉を聞いて小倉コーチはどう感じますか?
「少し褒められ過ぎなのでどうリアクションしていいのか・・・。このチームに来させてもらってチームの新しい挑戦に加わることができるので城福監督を精いっぱいサポートしていきたいです」

Q:(佐久間GMへ)期限付き移籍の選手がいないのはそういう条件の選手に頼らないチーム作りをするという意志なのですか?
「それはたまたまというか、そういう認識はないです。言葉は不適切かもしれないが、他のチームや監督の色がついていない選手、甲府に来て城福監督のもとで成長したい、甲府を愛してくれる選手を増やしたいというコンセプトはありました。まずは、そういう選手にオファーを出していきました。ただ、これからはシーズン途中で期限付き移籍で選手を獲得しなければいけなくなることもあるかもしれません」

Q:(城福監督へ)クラブのスローガンである「飛躍」を実現するために何を大切にしたいですか?
「今年、サッカーに深くかかわる人から正直ベースで言われることは『今年甲府が残留したら凄いよね』ということが多かったです。このクラブは3年連続でJ1にいたことがないので、その歴史を新たに作ること。今年のJ1リーグの顔ぶれを見れば簡単じゃないことは明らか。2015年もJ1にいることができればそれが大きな飛躍の一つだと思います。もう一つは、守備ベースで戦ってきましたが我々が目指すサッカーは、抽象的な言い方になりますが、強固な守備から見ている人が躍動感を感じてもらう(ような攻撃)。見ている人にサッカーの楽しさを感じてもらう。Jリーグでサブも含めて50試合出ました、100試合出ました、という30歳前後の選手と22歳のこれからJリーグに出ていく選手の費用対効果ですね。我々は他のJ1クラブと選手を取り合うと条件面では遥かに及ばないことが多い。そういうことを考えるとどういう補強の可能性があるのか。やはり、このチームで成長したい、チャレンジの一員になりたいという選手をそろえることが大事。『自分にはこういう実績があります』、『自分の特徴をどう使ってくれますか?』という選手はこのチームには必要ない。このチームらしく成長できる選手が飛躍の足がかかりになる。このチームらしい成長の証として残留する。我々よりも規模の大きいチームを下の順位にする、何かのカップ戦でひっとしたらファイナリストになるという夢を見ながら1年を過ごす。何位だから躍進したではなく、みんなが感じるもの。そんなサッカーができる可能性を持った補強ができたと思っています」

以上

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