「増田!増田!」大宮アルディージャ、そしてサンフレッチェ広島のファン・サポーターの声援が雨のNack5スタジアムに響き渡った―――。
5月6日の大宮vs広島戦。後半39分、大宮のFW富山貴光選手と広島のGK増田卓也選手が激突。頭を強打した増田選手がピッチ上で救急車に乗せられ病院に搬送される事態となりました。
その後、両クラブのファン・サポーターの相手選手への声援、そして試合後両クラブの選手が相手サポーターの元へお礼の挨拶に向かった一連の行動はJリーグが今まで大切にしてきた「フェアプレー」精神を凝縮したような出来事でした。
幸いにも富山選手、増田選手は大事には至らず、両選手共リーグ戦に復帰。7月31日に広島のホームで行われた両クラブの試合前には、両選手が相手サポーターへその際のお礼を伝えに行きました。
これらの行動が称えられ、大宮・広島のファン・サポーターの方へ、Jリーグから「チェアマン特別賞」が贈られました。今まで多くの歴史的な出来事があったJリーグから、また一つ「世界に誇れる」出来事が生まれました。
以上