●手倉森誠監督（仙台）：
「順位の近い同士の戦い。我々に取っては去年の借り、今年の借り。それを返したい試合だった。新潟はホーム7連勝といういい状態で、J1昇格10周年の後押しもあるだろうし、アグレッシブな試合になるだろうと思っていた。人へのプレス、前への仕掛けで新潟の良さは十分警戒していたつもりだった。立ち上がり、彼らの前に掛ける攻撃で下げられて、取った後、前線へつなぐパスの距離を長くさせられた。前半は攻撃をうまく組み立てられなかった。そんな中でセットプレーでやられ、悔しい失点だった。ただ、1失点で折り返したことで勝機はあるだろうと。後半は4-3-3で、相手の前への攻撃で下げられたとしても、全員が下がって距離を近くしてパスをつないでいこうとした。後半はチャンスを多く作ったが 、最後まで10周年を祝う後押しに対して、 押された結果になってしまった。遠くから仙台のサポーターが来て後押ししてくれたが、勝利を届けられずに申し訳ないと思っている。新潟には今回も悔しい思いをさせられた。敗戦したことは正しく受け止めなければならない。今日のような、アクシデントが出て難しい状況になったゲームでも、勝ちきることを目指す。残り2戦でそういった姿勢を示し、2連勝で終えたい。残されたゲームの数、時間は少し。そこに自分自身も全力を注ぎたい」

Q:後半開始で交代した角田選手の状態は。また、ハーフタイムでの指示は。
「角田は前半で肉離れをしたかもしれない。あれ以上は走れないということで交代した。ハーフタイムでは、相手の前を取る攻撃に対し、しっかり全員で戻ろうと。戻ってパス交換の距離を短くするために、4-3-3のシステムで相手の間に入り込めるようなポジションを取らせた。その中でボール握り返す展開と外からの攻めはできた。ただ、追い付くための、ゴール前の冷静さ、精度を欠いたのはもったいなかった。冷静さを欠くほど、新潟の守備が集中していたということは認めなければならない」

以上