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【J1:第32節 C大阪 vs 広島】プレビュー:約1カ月前に前売り券が完売した注目の上位対決、C大阪vs広島。勝ってタイトルへの可能性を残すのはどちらか!?(13.11.23)

10月25日にC大阪からニュースリリースが発表された。「11月23日サンフレッチェ広島戦の全券種の販売予定枚数が完売いたしましたので、お知らせいたします。これに伴い、スタジアムでの一般当日券の販売も行いません。予めご了承ください」。キンチョウスタジアムでのC大阪ホームゲームでは今季すでに3度、チケット完売となっているが、約1カ月前に前売り券が完売になったのは初めてのこと。それほどまでに注目が集まる試合は、どちらもタイトルの可能性を残したなかでのサバイバルマッチとなり、舞台は整った。首位横浜FMと勝点6差の5位C大阪と、同3差の3位広島が、クライマックスに入ってきたJ1第32節で激突する。

先の欧州遠征、ベルギー戦で1得点1アシストの活躍を見せた柿谷曜一朗や、オランダ戦とベルギー戦で2試合連続先発出場して存在感を発揮した山口螢といった日本代表コンビを中心に、若いタレントを揃えて、今季旋風を巻き起こしているC大阪。一方、日本代表の正守護神争いにも堂々と参戦しているGK西川周作や、昨シーズンのJ1得点王&MVPで、今季も17得点を記録しているエースの佐藤寿人、司令塔の高萩洋次郎をはじめ、こちらも代表レベルの人材が豊富に揃う、2012年J1王者の広島。こういった陣容を見るだけでも、わくわくするような対戦だ。それだけに、チームの成績とあわせて、期待が高まるのもうなずける。

ただ、今、お互いが純粋に欲しいのは、勝点3。首位横浜FMを脅かすためにも、絶対に負けは許されない。特に、C大阪としては、前節のF東京戦での勝利により、わずかに望みをつないだ初冠のため、他力の条件も関わるとはいえ、ラスト3試合での3連勝は必須。そして、その3試合は広島、鹿島、浦和といった上位陣との直接対決。勝ち続ければ、何かが起こる要素も多分に備えている。「上位対決では、勝てば一気に縮まったりするので、チャンス。自分たち次第で上に行ける。いいモチベーションになる」と扇原貴宏も言うように、桜色の戦士たちの士気も高い。そして、「1年で今までのなかで本当に大事な試合になる。気持ちで負けないようしっかり戦いたい」というのは、主将の藤本康太。この広島戦は、まさしくC大阪にとって、運命の一戦となる。しかも、迎える場所はホーム、キンチョウスタジアム。「満員のなか、ホームのサポーターの前では絶対に負けられない。サポーターも応援で後押ししてくれると思うので、僕らは上に行くため、しっかり広島を倒すだけです」(藤本)。

前回の対戦(第16節)では、0-0の拮抗した展開が続いたなか、終了間際の90+5分、カウンターからC大阪は失点。広島の野津田岳人に突破を許し、シュートはいったんGKキム ジンヒョンが防いだものの、そのこぼれ球を高萩に押し込まれて、目前で勝点を失った。C大阪としては、このときのリベンジを期したいところ。さらには、昨シーズン、目の前で優勝を決められた相手も広島だっただけに、今度はホームでそのときの屈辱も晴らしたい思いは強い。

1週間前の天皇杯では、C大阪がホームで、苦手とする鳥栖に惜敗したに対して、広島はアウェイで、リーグ戦でも上位争いを繰り広げる鹿島に、高萩の2得点などで3-1と快勝。勢い付いているのは、広島のほうだろう。ただ、タイトル、そして、ACL出場権を得られるのがJ1リーグ戦のみとなったC大阪に、その敗戦のショックをひきずっている暇はない。残り3試合、1戦1戦がまさに決勝戦。「目指すのは勝利のみ」というレヴィークルピ監督のもと、目の前の一戦に全ての力をかけている。対する広島も、ここが大きな山場の1つ。最近リーグ戦3連勝と相性のいいC大阪を倒して、連覇への可能性をぐっと高めたいところだろう。

「お互い堅い試合が予想されるが、どちらも一瞬の隙をつくような攻撃をすると思うので、守備の集中力が絶対に必要だと思うし、守備では負けたくない」というのはC大阪DF山下達也。一発で決められるタレントが両チームに揃うなか、リーグ最少失点タイを誇る両守備陣の奮闘も見応えあるものになるだろう。果たして、勝敗を決するのはどちらのチームの、誰なのか。キーワードは、レヴィー クルピ監督をはじめ、C大阪の誰もが口にする、「集中力」。緊張感高まる、白熱の攻防が予想されるなか、最後まで一瞬たりとも目が離せない。

以上

2013.11.22 Reported by 前田敏勝
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