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【J1:第29節 F東京 vs 新潟】プレビュー:F東京が2ヶ月ぶりのホーム味スタで強者新潟と対峙(13.10.19)

残り6試合となったJ1リーグは今節、上位4クラブが激突する。その裏で中位につける7位F東京と、9位新潟が対戦する。「青」と「赤」の首都クラブは前節鹿島に1−4で敗れ、連勝が4でストップ。首位広島との勝点差は9に広がった。仕切り直しとなる一戦は、国体の会場となっていた味の素スタジアムで約2カ月ぶりの開催となる。そこに、ホームで連勝記録を伸ばし、着実に順位を上げてきた新潟を迎える。

F東京は今季、アウェイで新潟と対戦し、3−0で勝利を飾った。だが、それは忘れた方がいい。新潟はF東京に敗れて以来、ホームゲームは連戦連勝(6連勝中)。また、後半戦に折り返してからは、現在の4強以外に敗れていない。夏の補強が奏功したクラブの一つと言えるだろう。
もともと、一人ひとりがハードワークしてさぼる選手がいない好チームだった。そこに、新戦力が加わって攻守で選手層が厚くなった印象だ。前線に加わったFWホージェル・ガウーショが攻撃の切り札となり、DF舞行龍ジェームスの加入で守備の硬度も増した。今、勢いのあるクラブと言っていいはずだ。権田修一は「新潟は頑張ることができるチーム。前線に人を割いてギャップをつくってくる相手には勝てるようになったかもしれない。1対1で負けない、走り勝つ、決定機を決めて防ぐ、運動量でも相手を上回る。新潟のようなスタンダードなサッカーをする相手には、そういうサッカーの基本的なところが大切になる」と話した。
得点源のFW川又堅碁は17得点で現在、渡邉千真と並んで得点ランク2位タイ。彼を軸に、相棒には岡本達也、田中達也、ホージェル・ガウーショらタイプの異なる選手が揃い、対戦相手によって意図的に変更することも可能だ。F東京MF高橋秀人は「さらに良いチームとなっている。お互いに、コレクティヴなチームづくりを進めているので、そういう意味でも負けられない。相手の前線はコンビネーションを駆使したり、ときにはダイナミックな攻撃も仕掛けてくる」と、その印象を語っている。天皇杯で大分に敗れ、中盤の要であるレオ・シルバが今節は出場停止だが、侮れない相手だ。

対するF東京は、天皇杯で千葉に延長PK戦の末に勝利を収めて鹿島戦の大敗は拭えたと言っていいだろう。東欧遠征に参加していた森重真人、権田修一と、別メニュー調整が続いた米本拓司と、太田宏介も前日練習からチーム練習に合流した。右ひざを痛めていたチャン・ヒョンスも練習復帰を果たし、全選手の試合出場が可能な状態となっている。ベテラン、若手を問わず、各ポジションで高い競争が行われ、それが今のチームの力となっている。誰がピッチに立っても、大きくサッカーを変えない指針も出来上がった。それをいかに90分間高いレベルでやりきるか。そこが肝だ。

リーグ戦も終盤に入ってきて得点王争いにも注目が集まる。エースストライカーの復調が、ここからの反抗には欠かせない。ここリーグ4試合でゴールから遠ざかっている渡邉だが、クラブ最高得点の18まであと1得点で足踏み状態が続く。「ゴール以外のところももちろん意識しているけど、そろそろ欲しいね」と言う。また、F東京の過去シーズン最高勝点は55で、残り11と単純計算で4勝が必要となる。地道に一歩ずつ積み上げて過去を塗り替えていくしかない。そうでなければ、新たな未来を築くことはできない。

以上

2013.10.18 Reported by 馬場康平
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