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【J1:第29節 C大阪 vs 湘南】プレビュー:柿谷、山口らが戻ったC大阪と、大竹ら夏の補強でチーム力を上げている湘南。どちらも目標達成のため、勝利が欲しい一戦(13.10.19)

J1リーグ戦は残り6試合。そのなかで、悲願のタイトル獲得に向けて、とにかく勝ち続けるしかない5位・C大阪。そして、J1残留に向けて、こちらも勝点3を積み重ねることが必要な湘南。目標達成のために、一歩も引けない両者が、この第29節唯一のナイトゲームにて顔を合わせる。注目は、天皇杯3回戦でJ2首位の神戸に4-0と快勝したなか、柿谷曜一朗、山口螢、南野拓実といった攻撃の主軸が日本代表およびU-18日本代表から戻ったC大阪が、勢いを持続、もしくは加速させることができるか。または、ハードワークで対抗する湘南が、C大阪在籍経験のある大竹洋平をはじめとする今夏補強した戦力を武器に、敵地で勝利を手に入れるかというところにあるだろう。

今週最初の練習の前、C大阪のレヴィークルピ監督は、ミーティングで選手たちにこう述べている。「今季一番大事なゲームが次の湘南戦である」と。リーグ戦9試合負けなし、天皇杯も含めると公式戦3試合連続完封勝利中のC大阪だが、「目標に向かって突き進むためには、勝たなければいけない。その気持ちを強く出すことが大事」と、百戦錬磨の指揮官は、気を引き締める。

さらには、相手がJ1残留争い中の16位・湘南。「本当に激しいマークをしてくるチーム。彼らも激しいディフェンスで、走りきるというスタイルをぶつけてくるだろう。(前節の)大分戦と同じような試合になるのではないだろうか。難しいゲームになると思う」と、レヴィークルピ監督はこの試合を予想する。それでも、「我々も勝利を必要としているというのでは同じ。強さ、迫力で負けてはいけない」と、強い意気込みを示す名伯楽とともに、C大阪は真っ向勝負で湘南との一戦で勝利を狙う。

そのなかで、日本代表欧州遠征後、17日の早朝に帰国した柿谷、山口の2選手も、その日の午後練習から早速合流し、フルメニューを消化。すでにC大阪モードに切り替えて、チームの大事な試合への準備を整えている。「僕らがいない間も(天皇杯で)みんなしっかり勝ってくれた。今までのいい流れを、継続して、次もその流れでいきたい。僕らはもう勝っていくしかない。今から1つ1つしっかりやっていきたい」(山口)。また、「僕もそういう移動の経験はあるが、本当にしんどいと思う。それでも、チームのために、17日の練習も参加していたし、19日の試合でも走ってくれると思うので、2人の力を手伝っていきたいし、そういう考えなら、絶対に失点ゼロで守らないといけない」というのは、韓国代表GKキム ジンヒョン。チームメイトも、タイトな日程のなかで奮闘する柿谷、山口を全面的にサポートすることを誓っている。

今季最初の対戦(第9節)では、C大阪が後半の3得点で、湘南とのアウェイゲームを制した。しかし、「(大竹)洋平くんだけじゃなく、選手が代わっているし、前回対戦したときからも、たぶん(チームが)変わっていると思う」と山口も言うように、当時とは湘南の状況も変化しているだけに、桜色のイレブンに油断はない。特に、2011年シーズン後半、ともにC大阪でプレーしていた大竹については、「湘南のハイライトなどを見ても、結構、洋平くんが起点になっていることが多い」(山口)、「ボールを持たせたら怖い選手。あそこがキーマンというか、あの辺がどんどん前を向いてくると、要注意になると思う。しっかり厳しくやっていきたい」(藤本康太)と、警戒を強めている。

一方の湘南は天皇杯3回戦こそ延長戦の末、甲府に惜敗したが、リーグ戦では3試合負けなし、ここ5試合で2勝2分け1敗と奮闘中。前述の大竹やウェリントンらの活躍も目立ち、強豪の浦和、名古屋にも互角の内容を展開した。15位・甲府との勝点差は5。これをひっくり返すためにも、絶対に負けられないところだ。いつも以上のハードワーク、攻守の切り替え、そしてカウンターを武器に、C大阪戦を勝ちに来るだろう。

J1での対戦成績ではC大阪が7勝8敗と負け越しているが、2010年以降の対戦ではC大阪が湘南に3連勝中。07年からのJ2時代に3勝1分6敗と苦手にしていた様子はもうない。果たして、最近の相性そのままに、ホームアドバンテージを活かして、C大阪が勝利するのか。それとも、湘南が持ち前のチームワークでC大阪を凌駕するのか。台風一過後、秋らしい天候になってきたが、19日の夜のキンチョウスタジアムでは、寒さを吹き飛ばすほどの熱戦が展開されるのは間違いない。

以上

2013.10.18 Reported by 前田敏勝
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