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【ヤマザキナビスコカップ C大阪 vs 浦和】プレビュー:「歴史を塗り替える」ための挑戦。C大阪、「ベスト8」越えへ、ホームで浦和との準々決勝第1戦に臨む(13.06.23)

2011、12年度に続き、3シーズン連続の決勝トーナメント進出となったC大阪。2年ぶりのファイナリスト、そして03年度に続く2度目のカップウィナーを目指す浦和。今季のJ1リーグ戦で上位につける両者が、ヤマザキナビスコカップ準々決勝で顔を合わせることになった。その第1戦の舞台は、C大阪のホーム、大阪長居スタジアム。11年度に続いて、ベスト8の舞台では2度目の対決が実現した。

「歴史を塗り替えろ! 大坂夏の陣NEO」。大阪市が展開する「大坂の陣400年プロジェクト」にちなみ、C大阪がこのヤマザキナビスコカップ準々決勝へ臨むにあたって銘打っているプロモーション、イベントにおけるキャッチコピーだ。C大阪はこれまで、タイトルを獲得したことがなく、このヤマザキナビスコカップでも、05、06、11、12年シーズンと、いずれも準々決勝止まり。「ベスト8」の壁が、大きく立ちふさがっていた。

C大阪が優勝という栄光をつかむためにも、ここは乗り越えなければいけない大きな関門。「ベスト8とベスト4はだいぶ違うと思うし、ベスト4へ進出したらタイトルまで近づくので。まずはしっかりこのホームでの(浦和)レッズ戦に集中したい」というのは、2年前のヤマザキナビスコカップで悔しさを味わった、MF扇原貴宏。あのときから幾多の経験を味わい、チームの主戦ボランチに成長した若きレフティをはじめ、イレブンは目の前の一戦に強い意気込みを示す。

「お互い攻撃的にいくのは間違いない。オフェンシブな姿勢、撃ち合いが、この2試合とも見られるだろう」と、ペトロヴィッチ監督率いる浦和との試合を楽しみにしているのは、C大阪のレヴィークルピ監督。「選手たちのモチベーションも高い。気持ちが今、すごく乗っている」と、中断期間での調整にも手応えをつかんでいる様子だ。この1カ月間では、2週間のオフのあと、2週間の調整期間を組んできたが、ここまで目立った離脱者もなく、桜色のチームはベストメンバーで大切なホームゲームに臨めるメドがたった。「我々が勝つためには、若さプラス、インテリジェンスが必要になる」と、桜色の指揮官は、C大阪の特長をいかに出すかというところに勝利のポイントをおく。

一方の浦和は、6月5日から11日まで北海道キャンプを行い、その後も湘南と練習試合を行うなど、意欲的に調整。負傷離脱していた山田直輝が復帰するなど、こちらも主戦力が揃ってきたようだ。

ちなみに、今季、両者の最初の対戦は、J1第10節。今回と同じ長居にて、2-2の引き分け。C大阪は杉本健勇と山口螢、浦和は原口元気と那須大亮がそれぞれゴールを奪い、勝点1を分け合った。あれから、ともに若干のメンバー変更が予想されるなか、鍵を握りそうなのは、当時先発していなかった選手たち。C大阪ならエジノ、浦和ならそのときには出場停止で不在だった阿部勇樹らのプレーには注目したいところ。C大阪のエジノは、中断前のヤマザキナビスコカップ第7節鹿島戦、J1第13節名古屋戦で公式戦連続ゴールを記録。この浦和戦に向けてのトレーニングでも元気な姿をアピールしていただけに、柿谷曜一朗、山口螢らとともに、活躍が期待される。

「気負いせず、いつもどおりにやれればと。まずはホームなので、アウェイゴールを取らせないこと。前線の選手はしっかりディフェンスを助けて、守備から入るのはもちろん、勝たないといけないので、しっかりゴールを取りたい」とエースの柿谷は気合いをこめた。「難しいゲームになることは覚悟している」というシンプリシオは、「今回はホーム。第1戦をいい形で終えられたら、第2戦につながるので、第1戦は特に重要」と、このホームゲーム必勝を誓った。今回の対戦では、彼らをはじめとするC大阪の想いが実を結び、ホームで先勝できるのか。それとも、タイトルが至上命題の浦和が、2年前のように勝利を収めて、埼玉スタジアム2002に凱旋するのか。23日(日)19時キックオフの一戦から、両者が激しくぶつかりあう姿は容易に想像できる。果たして、歴史は塗り替えられるのか。その一瞬を見逃さないでほしい。

以上

2013.06.22 Reported by 前田敏勝
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