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【J2:第17節 京都 vs 北九州】レポート:カウンターから北九州が逆転勝利!京都は勝点の積み上げならず(13.06.04)

第17節、京都と北九州の一戦は、北九州が終盤にカウンターを決めて競り勝った。
両チーム、前節と同じメンバー。試合は、北九州がしっかりとラインを引いて、京都を引き込む図式に。北九州は、京都のセンターバック2人には厳しく行かず、そこから出てくるボールに厳しく行った。これに京都も手こずり、攻めあぐねる。だが、30分ごろから京都が押し込む形を作るようになる。そして38分、スコアが動く。
エリア外右で秋本倫孝から横谷繁へパスが送られると、横谷が前を向いて仕掛ける。秋本が前へ走り込むと、横谷がその動きをおとりに使い、ステップで相手をかわして、右足で逆サイドのネットを揺らした。横谷の見事なゴールで京都が先制する。

後半に入ると、北九州も果敢に京都陣内へ攻め込むようになり、ボールが行き交う展開に。後半7分に京都・山瀬功治がミドルを放つと、北九州も9分に池元友樹、11分には逆サイドに展開する形で上がって来た宮本亨がシュートを放つ。そして後半13分、北九州の粘りが結実する。CKの流れでスローインを得ると、そこからつないでクロス。それを頭で落とすと、京都DFとGKの連係ミスを突いて大島秀夫がこぼれ球を決める。

同点に追い付かれた京都は、勝ち越しを狙い積極的に攻め込む。後半18分にはセットプレーのこぼれ球をつないで最後は安藤淳がシュートを放つなど、フィニッシュに持ち込む場面もあったが、25分に縦パスをカットされてアン・ヨンギュにシュートを打たれ、37分にも途中出場の柿本健太にスローインを収められてシュートを放たれるなど、単発ながら北九州にヒヤリとさせられる場面も。
後半38分に、京都は途中出場の久保裕也がエリア外正面で倒されFKを得るが、山瀬が蹴ったボールはバーに弾かれる。1点が遠い京都。
そして終了間際の44分、北九州が勝ち越す。京都がFKでクロスを入れて跳ね返されたボールをさらに北九州ゴール前に送ろうとするが、これをカットされてカウンターを受ける。右サイドに開いたキム・ドンフィに送られると、そこから中央を駆け上がる小手川宏基に繋がれてゴールを決められ、1-2と逆転を許す。
その後、京都も久保がシュートを放ち北九州ゴールに迫るも得点には結びつかず。結局1-2で京都は勝点の積み上げを果たせなかった。

試合後の会見で北九州・柱谷幸一監督は、準備期間があり、対京都のスカウティングができ、それが攻守に渡ってゲームに表れたと語った。中盤と最終ラインの踏ん張りがこの試合のポイント。簡単に縦パスを入れさせない守備で、前半は京都の攻撃陣を簡単にエリア内に入れさせず、後半はラストパスの行き着く先を察知した粘り強い守備を見せた。同点弾は京都のミスを突き、逆転弾は京都が前がかりになったところを逃さず、相手との相関性で奪ったゴール。そのどれも粘り強い守備が生んだものと言っていいだろう。

京都については、「守備から入るというよりも割とボールを取り返せるような感じはあった」と大木武監督は会見で話していたが、奪ってカウンターという形が出来なかった。後半は北九州の攻撃を阻止できず、ズルズル運ばれたという印象もある。北九州がフィニッシュまで、あるいは「攻撃の形を作った」と感じるよりも前でボールを奪って、できれば奪ってから即攻撃の一手が展開される形を作れればという感はある。
北九州のような粘り強い守備に遭っても崩し切るという点で、「自分たちから仕掛けて点を獲る」という攻撃で質を高めていくことも急務となる。
「連敗をしない。次勝てるように」(大木監督)。まずは次節、そこだろう。前向きに、チャレンジしてほしい。

以上

2013.06.04 Reported by 武田賢宗
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