●三浦泰年監督（東京Ｖ）：
「もちろん勝利するチャンスもあった試合だったと思いますが、相手のキム ジョンミン選手がもし高崎選手であったならこういう結果にはならなかったのではないかなと思います。というのは、彼をマークするうちの金鐘必が彼を非常に嫌がっていました。高校の時に同期であることから来るものだとは思いますが、そういう一人の選手の弱い心というのが、こういう試合の展開にしてしまうのだなと。こう言うと日本の社会というのは集団でやったことを一人の責任にするのはどうかと思いがちですが、そういう試合もやはりあるのだと思います。もちろんそこに行き着くまでの経緯であったり、そこにミスがまったくなかったわけではありません。ただサッカーというのは相手をリスペクトし過ぎてはいけないということです。目の前の選手に絶対に負けたくないという気持ちは90分間プラスアディショナルタイムも続けなければいけない。それがプロに課せられたメンタリティーなのではないかと思います。つくづく痛感しております。
試合の展開というのは我々の目指すいい部分は出たものの、ゴールを決めるべき時に決めることができないという流れというものが、最終的には相手にチャンスを与えてしまうということになっているなと思います。前半の立ち上がりからどうしても決めにいきたかった部分というのは強く持っていたので、選手もそれを感じながら立ち上がり入ったと思いますし、非常にいいリズムでサッカーをやっている中で、選手全体を責めることはできないなと思っております。
2点取られてから見せた彼らの点を取りに行く姿勢は、やはりもっと強く、試合が決まりかける2点を取られてからではなく、ゴールへの推進力というか執着心というものがもっと欲しいなと思っております。それはトレーニングの中から植え付けなければいけないものだと思っていますし、また次は土曜日まで期間がありますから、もう一度落ち着いてしっかりしたメンバーを選んで、次の試合に臨むことができればと思っております」

以上