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【J2:第16節 松本 vs 富山】反町康治監督(松本)記者会見コメント(13.05.26)

●反町康治監督(松本):
「ニコニコしてしゃべったほうが良いのかもしれません。なかなかホームで勝てない試合が続きましたし、3-0という数字を聞くと快勝と思うかしれませんが、正直そうでもない試合だったと思いますね。キーパーも含めて、後ろのラインがゼロで抑えられたことの方がうれしい試合だったかもしれません。というのは最後のギリギリのところで身体を張るとか、指先で触るとか。そこがゲームの大きな分かれ目だった。ゲーム前にも、1メートル・1秒のところの頑張りがゲームを左右するとは話をしていました。千葉戦のときは1メートル・1秒が少し足りないという話をしたので、今日は少し改善できたかなとは思っております。
またこの前と同じような言い方になりますが、偶然作り出すチャンスではなくて自分たちで作り出すチャンスはまだまだ少ないと、今日の試合を見て思ったと思うんですよね。プレッシャーのあるなかでしっかり動かすとか、接近戦になったときにパス&ゴーをしてワンツーするとか、そういう練習もしているんですが、試合になると出したら出しっぱなしで一つのパスで狙ってしまう。もう少しコンビネーションも含めてやっていければ、攻撃のアイディアとか格好がつくんですが。それをやるには時期尚早かなというところもあります。
ホームでなかなか勝てない試合が続いたにも関わらず、いつも大きな声を出してたくさんのサポーターに集まっていただいて本当に感謝しています。今日もミーティングで言いましたが『普通だったら、こんなにたくさん来ないよ』と。今か今かとお待たせしたかもしれませんが、応援していただいて本当に感謝しております」

Q:ホーム初勝利となりましたが、現在の胸の内は?
「それはうれしいですよ。ただ勝ったら全部OKじゃないし、負けたら全部ダメというわけじゃない。もしかしたら試合内容はこの前の千葉戦の方が良かったかもしれないですからね。なんかこう、ホームでやるというなかでプレッシャーがかかってくると、それは選手にとっても我々にとっても会社にとっても良くないことですからね。少しお待たせしましたが勝ったことは良かったと思います」

Q:先制点のシーンについて。
「ここのところボールを奪うとかコンタクトの強さが、うちはちょっとないんですよね。タックル数がJ2のなかではダントツでビリなんです。ぶつかり合いとかボールを奪うとかが今のうちには一番足りないですね。そこはちょっと話をしてトレーニングもしてシンクロコーチングしているんですけど、ちょっとずつですが良くなってきましたよね。喜山なんかはある意味ボールを奪う力はあるんですけどね。(岩沼)俊介もそれに刺激を受けて、かなり奪えるシーンが出てきましたよね。あのゴールはほとんど俊介のゴールみたいなものですからね」

Q:序盤、少し立ち上がりが良くなかったが。
「相手がJ1のチームだったら2点は取られているでしょうね。野澤(洋輔)が一生懸命やらないといけない。最後の砦ですから。彼だけ集中しているようじゃダメですよね。ゲームの入りは確かに問題だと思いますね。いつもそういう話はしていますが、自分のファーストプレーが整理できていない選手がいましたし、中途半端なプレーになって相手にボールを渡しているということもありましたね」

Q:フル出場の飯尾竜太朗選手の評価を。
「今日はかなりゲームを楽しめたところもあるんじゃないでしょうか。ソ・ヨンドクが最後に左に出てきたのでちょっとどうしようかと思ったんですけど、彼が外でボールを受けて中に入ってきてシュートという富山の形ですし、(警告を)1枚もらっているのでどうしようかちょっと考えましたけども、逆に言うと90分間やらせる方が彼にとっては当然良いわけであって。結構冷静にやることは出来ましたね。ただ攻撃の最後のパスとかクロスを上げるところとか、もう少ししっかりやらないといけないですよね。結局最後のパスを出すのは今日見ているとアバウトなんですよね。唯一見て出しているな、回転かけて出しているなっていうのは岩沼俊介だけですよね。それはサイドの選手も中盤の選手も最終ラインの選手も出来れば、前の選手をもっと生かせるわけで、そこは彼の課題でしょうね。気持ちが入りすぎちゃって、ドリブルでも芝生が深いというのもあるんですが、自分の描いているような仕掛けにはなっていなかったですよね。でも徐々にチームのリズムなどには慣れてきていると思うので、それがプラス材料として、明日も練習試合がありますし、他の大卒選手にも刺激を受けてほしいですよね。明日、中村(亮太)がハットトリックを決めたら、船山と同様にいっぱい書いておいてください(笑)」

Q:新卒選手が少し小さくまとまっているように思えますが?
「木部(未嵐)は小さくまとまっていないですよ。髪の毛の色を変えたり、車を買ったりして。プロ生活を非常に楽しんでいますよ(笑)。他の選手も加入して4ヶ月くらいになりますが、ここからどうするかということだと思います。やっとプロのリズムに慣れてきて給料ももらって、そこから給料をもらってラッキーなのか、給料をもらっているからもっと頑張らないといけないのか。ハングリーさは足りないですよ。これはその世代だとそういう選手も多いんですが、勝ち上がっていく選手はそういうことに貪欲じゃないとダメですよ。でもちょっとずつ良くなっている選手もいますし、ここで呼んでやったりする選手も出てきました。こっちもイメージを上手く作らせるようなトレーニングはやっていかないといけない。もしかしたら自分の課題もわかっていないのかもしれない。言われたトレーニングだけやっていればいいやとなると、小さくまとまっているということなんですよ。
飯尾竜太朗も試合に出ているからといっても、全部OKじゃないですよ。彼にも課題があるし、これからミッドウィークの試合もなくて1週間空くので、個人にもかなり眼を向けてやれる。底上げはしたいですよ。カベッサもその意味では新加入で入ってきて、まだ若いですからね。あの踊りを見ていると本当にブラジル人かなと思いましたけど(一同笑)。まだ楠瀬の方が良いですよ、まあ彼も足りないところはたくさんありますが、ちょっとでも試合に出て最後の方はかなりオープンな試合になったので、自分は上手くいったと思っているかもしれませんが、また明日の練習試合をやると上手くいかないことだらけになると思います。そのなかで競争心を持ってやっていきたいですし、長沢(駿)もやっぱり悔しい思いを今日したと思いますからね。競争しあってやっていきたいですね」

Q:自分たちからチャンスを作れていないということでしたが、今日の得点は自分たちというよりは相手との兼ね合いだったということでしょうか?
「先制点を取れたから、向こうも当然攻撃モードになるわけで、アンカーの大西(容平)もどちらかというと攻撃に力を発揮出来る選手ですから、そう思うと3対3か2対2の状況が多かったですよね。それは試合の展開上そうなっただけであって、もし0-0の拮抗した試合で最後の15分まで行った場合、もう少し最後の精度とかボールホルダーを越していくとかコンビネーションで入っていくとか、要するにバリエーションを多くやれるかということですよね。あとはクロスもうちは両アウトサイドがいるわけですから、武器にしてトレーニングもしていますけどね。そういう意味では札幌戦のときの2得点目のほうがうれしかったですよね。ボールを前に運びながら、人が湧き出てくるような。
(Q:バリエーションはまだ足りない?)
まあそうでしょうね。ただいろんなゲームがあるので、いろんな要求をしてもそれは難しいと思うんですけど」

以上
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