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【ヤマザキナビスコカップ 横浜FM vs 川崎F】プレビュー:因縁渦巻く神奈川ダービー、絶好調・横浜FMと大量失点に悩む川崎Fが激突!(13.03.19)

「首位」と「最下位」。
リーグ戦3節を終え、3連勝の横浜F・マリノスが1位、1分2敗の川崎フロンターレが18位の座に着く。今回の「神奈川ダービー ヤマザキナビスコカップの巻」は、そんな対照的な2チームの戦いが演じられる。

現状、両チームの明暗の差を示す一番わかりやすい数字は、失点数。横浜FMが「3」なのに対し、川崎FはJ1最多の「9」と1試合平均3失点。しかも16日にはサガン鳥栖相手に、4−5の超乱打戦の末、敗れた。大量失点の要因はボールの失い方が悪かったことと、リスクマネジメントの欠如が重なったと思われる。パスサッカーを指標とする攻撃的チームが、多少のリスクを背負うのはつきもの。しかし、それを抜きにしても後半の立ち上がり、50〜54分での3失点は大きな反省材料に他ならない。今回は前後半を含め、彼らの“序盤の過ごし方”をチェックしたい。

逆に横浜FMは、鳥栖同様ショートカウンターを得意とするだけに、今季まだ調子の出ない相手の隙を見逃さず、一気に決着をつけたいはず。そして23日のヤマザキナビスコカップ予選リーグ第2節ヴァンフォーレ甲府戦を見据え、ベテランを温存するなど、余裕ある試合展開に持ち込まめればベターだ。

先発メンバーの動向も気になるところ。ワールドカップアジア最終予選のため、中東へ旅立った日本代表選手が抜けるからだ。横浜FMでは栗原勇蔵、川崎Fでは中村憲剛が不在となる。
栗原の代役候補は、開幕から全3戦ベンチ入りした、SC相模原(JFL)より新加入のDFファビオだろうか。186cm・78kgの屈強なボディを持つ24歳は、真近で見ると優しそうな目をしており、あどけない表情が印象的。しかし紅白戦では一変、大人びたクレバーさを見せていた。守備は激しさよりも読みの鋭さを生かし、そつなくボールを奪い取るタイプで、ブラジル人特有の柔らかいボールタッチやパスも魅力。少し大げさに言えば、エレガントな雰囲気が漂う。また、16日のジュビロ磐田戦で負傷退場したドゥトラを温存するなら、左サイドバックが本職の比嘉祐介や左右のSBをこなせる新戦力、奈良輪雄太にチャンスが巡ってくるかもしれない。

一方、川崎F・中村の代役だが、横浜FMのファン・サポーターとしては、森谷賢太郎の出番を待ち望んでいるに違いない。今季、横浜FMから川崎Fへ完全移籍した彼は、元々ユース出身で「ケンタロウ」と親しまれていたからだ。今季開幕戦で先発出場を果たすも、2節ではサブ、3節ではベンチ外という厳しい立場に置かれており、現実的には出場の見込みは微妙。しかしながら、昨年までの同僚たちの彼への評価は高い。
「味方だった時は、やりやすい選手だった。敵になったら、やっかいな選手だろうというイメージがある」(中町公祐)
「ボールを運びながらワンツーを狙ったり、パスを出せる日本では数少ない選手だと思う」(富澤清太郎)
同じく横浜FM出身で、昨年8月の対戦(2−2)では2得点をマークした田中裕介を含めた“因縁対決”の実現こそが、この神奈川ダービーの醍醐味だ。

以上

2013.03.19 Reported by 小林智明(インサイド)
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